大量の不正出血をしたということで漢方相談に患者さんが来られました。
この方は以前、子宮頸がんの高度異形成で手術をしたことがあり、そして、その1年後に乳癌が発見されたのです。
しかし、それは私の薬局の漢方治療で乳がんガンが治癒した方なのです。
通常、漢方薬局に来られる患者さんの不正出血の原因で多いのは更年期障害、子宮腺筋症(子宮内膜症)、子宮筋腫、子宮内膜増殖症、子宮体がん(子宮がん)などなどです。
この患者さんの過去の病歴から見ると子宮内膜増殖症や子宮体癌が怪しいのです。
実際に質問する前に、この方から病院では子宮内膜増殖症の疑いがあるということで、細胞診とCTを行って後日、検査結果を聞きに行くという話でした。
子宮内膜増殖症には大きくは子宮内膜異型増殖症とノーマルなタイプの子宮内膜増殖症というのがあります。
ノーマルな子宮内膜増殖症の場合は子宮体癌に移行するリスクというのは1%~3%程度と言われています。
一方、子宮内膜異型増殖症になると子宮体がんへ移行するリスクというのは20%~30%へと一気にアップするのです。
つまり子宮内膜増殖症というのは子宮体がんの前癌状態に近い病気なのです。
そして、この子宮内膜増殖症の症状で最も特徴的な症状が不正出血なのです。
しかもその不正出血は大量であることが多いのです。
しかし、不思議なのはこの方は10年近く前にはなりますけれども漢方でかなり癌の治療は済んでいるはずなのです。
なのになぜこのような状態になったのか不思議でなりませんでした。
漢方治療が済んだその後も妹さんの漢方治療に付き添って来られていて、その頃には癌を悪化させるような生活はされていなかった記憶があるのです。
しかし妹さんの治療も終了して、およそ1年ぐらいは来られていなかったのです。
それにしてもわずか1年で何か特別ひどい生活をしているとは思えなかったのですけれども、現在この方の友達がやはり別の治療で来られているのですが、その方と話をしていた時に、 この患者さんがここ1年ぐらいまたタバコを再開していたという話を聞いたのです。
この方は以前からずっとタバコを吸っていたのですが、乳癌の漢方治療をするにあたってきっぱり辞めるように話をして、実際にその時から少なくとも去年ぐらいまではタバコをやめてたはずなのです。
タバコはガンになりたくないのであれば絶対止めなければならないものの一つです。
そこで次に来た時にタバコをやめるようにお話ししようと思っていたのです。
そして病院の検査結果が出た翌日にこの患者の再び漢方相談に来られました。
検査の結果お伺いすると子宮内膜異型増殖症だったそうです。
でも病院では次の検査はおよそ3ヶ月後で良いという話だったそうです。
そこで漢方治療どうしますか?という話をしたのですけれども、漢方治療をしてくださいということだったので、漢方治療を始めることにしました。
そして、漢方治療するのであればタバコはまたちゃんと止めてくださいという話をしました。
そしてもし治療でうまくいったとしてもまたタバコを吸ったら、今度は子宮じゃないどこかに癌ができる可能性がありますよっていう話もしました。
以前にも口を酸っぱくして言ったつもりなのですが・・・