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気管支喘息と漢方薬

このサイトは広島の漢方薬局ハーブスが提供する気管支喘息に関する情報サイトです。

このサイトでは気管支喘息の原因や症状、漢方的アプローチ、養生法などについて書いています。

ぜひ参考になさってください。

なかなか改善しない気管支喘息には漢方という方法もあります

気管支喘息はとても苦しい病気ですし、場合によっては重篤な症状にまでいたることもあります。

病院の治療の優れているところは即効的にその症状を取り除くことができるところです。

一方、繰り返すこの気管支喘息の症状に対して対処療法的な側面が強く治しきれないというのも事実だと思います。

漢方は病院の薬に比べれば即効性に欠ける部分はありますが、気管支喘息そのものを根本から体質改善させ、再発させなくさせるような働きがあります。

これはもちろんその患者さんの体質にぴったりと合った漢方薬を調合できるかどうかがカギになるのですが、

漢方ではある程度、気管支喘息に対して昔から治療されていたようで、その治療に関する漢方理論や漢方処方はある程度確立していると思います。

長年気管支喘息に悩んでおられる方は少し時間はかかりますが、漢方で体質改善を目指すのも一つの方法だと思います。

気管支喘息の改善・治癒した患者さんの症例・体験談

気管支喘息治癒体験談

喘息治癒体験談

3年前に再発した喘息が約10日の漢方薬の服用でとりあえず症状が治まりました

 

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そもそも気管支喘息とは

気管支喘息とはアレルギー反応や細菌・ウイルス感染などが発端となった気管支の炎症が慢性化することで気道過敏性の亢進、可逆性の気道狭窄をおこし、

発作的な喘鳴、咳などの症状をきたす呼吸器疾患です。

喘息発作時にはこれらの症状が特に激しく発現し、死(喘息死)に至ることもあります。

単に「喘息」あるいは「ぜんそく」と記す場合、一般的には気管支喘息のことを指します。

気管支喘息の主な種類

-アトピー型喘息では、遺伝的素因に基づいて発症する生まれつきの過敏症(アレルギー)があり、喘息アレルギーを起す物質(アレルゲン)に対する特異的IgE抗体で原因物質を証明できるものです。

-非アトピー型喘息は、即時型でなく、アレルゲンに対する特異的IgE抗体が証明できないものです。

-アスピリン喘息は、アスピリンを服用して15~20分後に激しい喘息発作を起します。成人喘息の10~20%を占めております。

-運動誘発喘息は小児喘息に多く、運動直後に喘息発作を起します。

気管支喘息の主な症状

気道の炎症により、気管支平滑筋、気道粘膜の浮腫、気道分泌亢進などが生じ、気道の狭窄・閉塞が起こり、空気の出入りを妨害されるために、呼吸困難を起します。

その結果として息切れ、胸部圧迫感、呼吸困難、喘鳴(ゼーゼーという音を出すこと)、咳嗽(咳き込むこと)、くしゃみ、鼻水などの症状が見られます。

また喘息発作時、激しいときには死に至ることもあります。

気管支喘息の西洋医学的治療法

気管支喘息治療薬は長期管理薬(コントローラー)と発作治療薬(リリーバー)に大別されます。

長期管理薬は発作が起きないように予防的に使用し、発作治療薬は急性発作が起きた時に発作を止める目的で使用します。

長期管理薬(コント口―ラー)

抗炎症薬

・抗アレルギー薬
・吸入抗アレルギー
・経口抗アレルギ―薬
・ステ口イド薬
・吸入ステロイド薬
・経口ステロイド薬

長時間作用性気管支拡張薬

・徐放性テオフィリン薬
・β2刺激薬

発作治療薬(レリーバー)

・β2刺激薬(気管支拡張薬)
・アミノフィリン
・ステロイド薬
・吸入抗コリン薬
・エピネフリン

治療の基本は長期管理薬を上手に用いて発作治療薬の使用量を抑えるかということが治療の目標になります。

逆に言えば発作治療薬を使う頻度が多いほど喘息の状態は悪いと考えられるのです

漢方薬のイメージ

 

喘息の漢方的原因と代表的な漢方薬

気管支喘息は呼吸器の疾患ですが、漢方から見ると単純な呼吸器の問題ではないことが多いのです。

特に慢性化した問題には肺の気のもとになる脾(西洋医学的には胃腸)の働きが深くかかわっていますし、

生まれながらの呼吸器の虚弱さは漢方でいう腎(西洋医学的に説明は難しいが生命力そのもの)と深くかかわっています。

またストレスが原因で生じる喘息には漢方の肝(西洋医学的には情緒および自律神経系)が深くかかわっています。

慢性化した気管支喘息の場合はそれらの原因がいくつか複合している場合が多いのです。

 

気鬱(精神的問題、自律神経失調などが原因で生じるもの)

代表的な漢方薬 神秘湯

痰飲(肺気虚や脾気虚によって生じた分泌液が呼吸を阻害する)

代表的な漢方薬 清肺湯

肺熱(呼吸器系の炎症)

代表的な漢方薬 麻杏甘石湯

脾気虚(呼吸器系にエネルギーを供給する大本の胃腸機能の低下)

代表的な漢方薬 補中益気湯

肺陰虚(呼吸器系の体液不足、もしくは抑制系神経機能の低下)

代表的な漢方薬 麦門冬湯

腎虚(老化もしくは体質的虚弱性が原因となるもの)

代表的な漢方薬 麻黄附子細辛湯

 

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気管支喘息の養生法

基本原則は肺を丈夫にすることです。

東洋医学的に肺とは呼吸を行う場所すべてをさします。

そのため皮膚も肺の一部と考えます。

そのため皮膚を丈夫することは肺を丈夫にすることにつながるのです。

喘息養生法

乾布摩擦を行う。(毎朝少しの時間でも良いので継続的に続けることが大切です)

喘息食養生

避けるべき食べ物

もち米・・・炎症を助長します。そのため赤飯、おこわ、もち、せんべいなどは避けましょう。

唐辛子類・・・粘膜を刺激しますので症状が出ているときは特に避けてください。

たけのこや山菜・・・アクの強い食品はアレルギー反応を助長します

青魚類・・・特に時間のたった青魚はアレルギー悪化させます。

積極的にとってよいもの

紫蘇油・エゴマ油類(通常の油と比べ抗炎症作用があります)

銀杏

炎症が強い場合 スイカ、だいこん、梨、薄荷

冷えが強い場合 かぼちゃ 杏仁 紫蘇の葉