精子奇形症とは

精子の中には誰でも形の変異した精子がある一定数は含まれているものなのですがその奇形の精子の数が通常よりも多い状態をいいます。
この判断基準は検査法や医師によっても若干異なるようです。
おおよそ正常な精子の割合が30%以下の時に精子奇形症と診断される場合が多いようです。
またクルーガーテスト(特殊な染色液で射精後の精子を染色して精子の状態を観察するテスト)で正常と思われる精子が4%未満でも精子奇形症と診断されます。
※このテストでは15%以上正常な精子があれば正常とみなされます。

精子奇形症の一般的原因

はっきりとした原因がわかっているわけではありません。

精索静脈瘤の治療をすることで改善したケースもあるようですし、ストレスなども精子奇形症を生じさせる原因とも考えられています。

漢方薬局ハーブスの考える精子奇形症の原因

過去の症例から考えると、仕事で磁気(電波)関係、パソコンを一日中使うような方はなりやすいように感じます。

それ以外は有機溶剤を使う(塗装業)などの方は精子奇形症が多かったです。

それから体質的には疲れやすい方、仕事で睡眠不足になりやすい職種の方は多いように感じています。

もし、それ以外に考えられるとするならば、ご本人様の免疫異常や何らかの原因による遺伝子異常が考えられます。

その中で後天的な要因として考えられるのは活性酸素が大量発生するような問題が生じたことによるDNAのエラーです。

これを生じさせる一般的に多い要因はインスタント食品の食べすぎや過度なストレスなどです。

精子奇形症の養生法

-精巣を温めすぎない(ブリーフをトランクスに変える)

-夜更かしをしない(睡眠不足にならない)

-できれば禁煙する

-できれば運動をする

-携帯や磁気のあるものをズボンのポケットに入れない

-バランスのとれた食生活をする

-ストレスをためない

-できるだけ鮮度の良い食べ物をとる
-老化防止の効果のある食べ物(抗酸化作用のあるもの)
-東洋医学的に腎に働くもの

精子奇形症と漢方薬による治療

 今まで使ってよかったことがあるものは基本的に元気にする漢方薬です。
それ以外には血流を良くする漢方薬、次にストレスに対する漢方薬という感じです。
代表的な漢方薬
補中益気湯の系統
柴胡剤(自律神経を整える働きのあるもの)
※精子の奇形は先天的なものであれば残念ながら治しようがありませんが、もともとは正常であったものが年を重ねるにつれ悪化したようなものであれば、時間をかければよくなる可能性があります。