生理が来ないときは更年期かそれとも妊娠か?

まず前提として大事なポイントを書いておきます

更年期だから妊娠しないということはない(更年期でも妊娠します)

実際に更年期で妊娠されている方はうちの薬局でもおられます

妊娠と更年期は別物と考えてもらってもいいです。

基本的に排卵をしている間は常に妊娠する可能性はあるのです。

そこを踏まえて以下を読んでください。

 

更年期で生理がが飛んだかどうかを調べるより、妊娠したかどうか調べる方が簡単!!

妊娠していなければ無月経(無排卵)→更年期と考えるのが考え方としてはわかりやすいです。

問診だけでは無排卵だったか?どうかはわからないので、まず妊娠したかどうかの検査をしてしてなかったら更年期と考えたらいいのです。

 

妊娠したかどうかの調べ方1・・・妊娠検査薬を使う

一番手軽で割と精度の高い方法です。

でも妊娠検査薬の注意書きのところに書いてある99%とか高い確率で正しいというのはちょっとどうだろうと思います。

実際に妊娠検査薬で陰性が出ていても妊娠してるケースはあります。

特に1週間後でないと判断できない2類の検査薬をフライング気味に用いると特に精度を欠く気がします。

まずは当日検査できる検査薬を調剤薬局で購入されるか?生理予定日から1週間後の頃にドラッグストアで購入した検査薬を用いるか?という風にした方が良いと思います。

妊娠したかどうかの調べ方2・・・病院で検査してもらう

一番確実な方法です。内診やエコー、妊娠初期であれば妊娠検査薬の使用などで妊娠か生理不順か確定できると思います。

 

妊娠したかどうかの調べ方3・・・基礎体温をつける

え~っ!!今更!?という声も聞こえてきそうなのですが、今から基礎体温をつけ始めても実はわかります。

妊娠していれば高温期の状態が続いているので基礎体温が通常は36.7度以上になっているはずです。

生理予定日から1週間過ぎて基礎体温を何日間か測って高温期が続いているようならば妊娠している可能性があります。

それが36.3度以下であれば間違いなく妊娠でなく、生理不順だと思います。

40歳を超えて生理が来ないとき、本当に妊娠しているのか、更年期障害が出始めて生理不順になったのか本当に判断にこまるケースはあります。

実際、更年期障害の症状が出ていて妊娠することはあるので、本当に難しい問題ですね。まあでも一番確実なのは産婦人科を受診することだと思います。

時間のある人は下の文章も読んでおくと突然生理が来なくなってもびっくりしなくなると思います。

40歳を超えてから45歳まで行かないくらいの年齢でも早い人は更年期の症状が出る人がおられます。

とくにうちのような高齢の不妊症の患者さんが多数おられる場合は、そこの部分にも気を付けておかないといけません。

一口に更年期の症状といっても本当に人それぞれで、単純な自覚症状だけだと更年期障害だとはっきりわからないケースもあります。

そういう場合は本当に大変です。

更年期障害で一般的によく見かける症状はホットフラッシュです。

でもホットフラッシュを必ず出すわけではないのです。

ホットフラッシュになりやすい人は、一般的にいえばあがり症の人や、血流の悪い人、頭に血が上りやすい人です。

傾向としては頭に血が上りやすい人の方が症状が強いです。

それ以外では動悸、めまい、などの精神症状とも身体症状ともはっきり区別のつきにくい症状を出す人が多いです。

あとは不眠、不安、気力の低下(うつ症状)などはっきりと精神症状を出す人もおられます。

それ以外で重要な症状に不正出血と生理不順があります。

生理不順も様々なパターンがあるのですが、割と多いパターンが生理の周期が早くなってくるケースです。

これも不妊治療の視点から考えると、あまり良くはない兆候です。

それと同じくらい多いのが生理が突然1周期飛んでしまうようなケースです。

これも良くあるのです。

普通の人は最初の頃は2~4か月に1度くらい飛ぶようになって(人によって幅があります)きます。

つまり時々飛ぶのです。

その感じに慣れてくるとどうってことはないのですが、今まで一度も遅れたことのない人が初めてその状態になったときに、これはどうしたんだろう?ということになるのです。

そこで考えられるのは2つということです。

1つは妊娠で一つは更年期が来はじめて、排卵できず生理が一回とんだということなのです。

さらに詳しく知りたい方は

更年期障害のページや高齢不妊治療のページを読んでみて下さい。

またケース別不妊治療体験談にはいろいろなパターンで妊娠された患者さんの体験談を載せています。