このページは広島県広島市西区にある 漢方薬局ハーブスの無月経(無排卵)に関するページです。
ここでは無月経(無排卵)の無月経と無排卵の違いについて、分類、その原因、治療法、および漢方的原因や治療に用いる漢方薬、無月経(無排卵)を乗り越えて妊娠された患者さんの体験談などを載せています。
是非参考にしてください
無月経と無排卵の違いについて
まずは無月経と無排卵の関係と違いについて説明します。
無月経とは・・・月経がないつまり、生理が来ない状態です。
無排卵とは・・・排卵していない状態です。
無排卵と無月経の関係
無月経の時には必ず排卵も起こっていません。つまり無月経→無排卵なのです。
しかし、月経が起きても排卵していないケースはあります。
つまり月経(生理)があるから必ずしも排卵しているとは限らないのです。
月経(生理)があけれども排卵していない状態(無排卵)のことを無排卵月経といいます。
無月経(無排卵)の患者さんが妊娠されたお喜びの体験談
排卵誘発剤で排卵しない無月経でしたが漢方服用2カ月で妊娠しました!!
漢方薬の服用で子宮内膜増殖症を乗り越え妊娠・出産しました!!
無月経(無排卵)の分類について
一口に無月経と言っても様々なものがあります。
無月経には 病気でないものから病気と考えられるものまで様々なものがあります。
まずは病気でないものと病気てあるものの無月経について説明していきたいと思います。
生理的な無月経(無排卵)
無月経の中には病気でない無月経というものがあります。
それは例えば、生理が初めて来る初潮までの間は当然無月経です。
また、閉経後の状態も 無月経となります。
そして妊娠中から出産授乳するまでの期間は月経が来ないことが多いです。
これらのものは病気ではない無月経です。
そのため生理的無月経というような呼び方をします。
病的な無月経(無排卵)
病的な無月経には大きく分けると原発性の無月経と言われるものと続発性の無月経と言われるものがあります。
原発性無月経
原発性無月経というものはどういうものかというと、一般的に女性の生理が起こるのはおよそ12歳前後と言われています。
けれども普通に生理が18歳になっても来ないような場合、これは何らかの病的な原因が考えられます。
こういう場合原発性無月経と言います。
続発性無月経
続発性無月経というのは、もともと生理は定期的に来ていた方が何らかの原因で3ヶ月以上 月経がこなくなった状態のことを言います。
無月経(無排卵)の原因
生理的無月経ではない病的な無月経の場合、様々な原因が 無月経を起こすことが分かってきています。
その中で代表的なものを挙げてみたいと思います。
ストレス性心因性無月経
人間関係のトラブルや 受験や就職 など その人にとって 心因的な原因が 許容量を超えた時に無月経となることがあります
早発閉経
一般の方に比べて早い段階で卵巣の機能が低下し、その結果として排卵が起こらなくなるものを言います。
通常、閉経する年齢というのは50歳前後といわれていますが、早発閉経とは40歳未満(42歳未満と書いているものもある)で閉経(1年以上以上生理が来ない)した状態を言います。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵巣の 外側の膜が何らかの原因で硬くなることによって排卵障害を起こし排卵できなくなったような状態 デス結果として 卵巣内にたくさんの卵胞が溜まって見えることによって この名前がつきました。
高プロラクチン血症
プロラクチンとは乳汁分泌ホルモンのことで、授乳を行っている出産後の女性に多く見受けられます。
このホルモンの働きは 乳汁の分泌を促進させる働きと排卵を抑制することで次の妊娠を抑制する働きがあります。
一般的にこのホルモンは断乳後は正常値に戻るはずなのですけれども、断乳後もそのホルモンが高いまま維持してしまうことがあります。
そのような場合は、一人目を産んだけれども二人目がなかなかできない二人目不妊の原因となることがあります。
また 妊娠経験がない女性の方でも先天的にこの プロラクチンの値が高い方がおられます。
そういう方は排卵がなかなか来ないケースがあります。
体重減少性無月経
これは思春期の女性に多い原因です。
一番多い理由としては極端なダイエットを行ったために体重が極端に減ってしまい、体の最低限の状態を維持することを優先した結果、生理が止まってしまったというわけです。
過剰なスポーツによる 無月経
トップアスリートを目指すような女性の方に多い原因です。
体重そのものは減ってはいなくても体脂肪率を極端に減らすことによって女性ホルモンの原料となるコレステロールなどが減少しましてしまうことが原因の一つと考えられます。
これは実質的には無理なダイエットしたのと同じような状態になってしまうわけです。
無月経(無排卵)と基礎体温
無月経の基礎体温は基本的に2層にはなりません。
そのため基礎体温はフラット(1層)になります。
①通常の無排卵月経
基礎体温をを測るor病院にかなりの頻度で通ってみて初めてわかるタイプのものです。
定期的に月経(生理)が来ているので、本人は特に問題があるとは気づいていないケースです。
②ストレス性の無排卵の基礎体温のグラフ
ストレス性の無月経の場合は通常よりも縦ギザが出やすい傾向があります。
③無排卵月経で不正出血を伴う基礎体温のグラフ
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害や更年期障害の完全に閉経していない卵巣機能が正常と異常を繰り返すような時期に比較的多くみられるパターンです。
無月経(無排卵)の検査方法
原発性無月経の検査および診断
原発性無月経の場合の 検査および診断についてですけれども、実際に子宮や卵巣がちゃんとあるのか十分の発育がしているのか?
身体全体を含めた第二次性徴の有無、染色体異常の有無などについてチェックします。
無月経(無排卵)全般の検査および診断
無月経(無排卵)全般の検査および診断には女性ホルモンの分泌の有無などの血液検査が行われます。
それによって視床下部の問題なのか脳下垂体の問題なのか卵巣の問題なのか子宮の問題なのかなどについて調べることができます。
無月経の一般的な治療
病院で受付の治療を行う場合は基本的には 排卵誘発剤を用いた治療が基本になります。
軽度なものはこの治療によって回復するケースもありますけれども、原因によっては排卵誘発剤を用いても排卵しないケースもあります。
無月経(無排卵)の漢方薬による治療
無月経(無排卵)の漢方薬による治療ですけれども 漢方的に無月経を起こす主な原因には瘀血、血虚、腎虚、五志の憂(気鬱)などがあります
これらに対応する漢方薬を用いることで治療を行っていきます。
瘀血と無月経(無排卵)
簡単に言うと血流障害になります。
血流障害が原因になった瘀血の場合には活血という血液をサラサラにする漢方薬を用いて治療を行っていきます。
瘀血が原因の無月経(無排卵)に用いる代表的な漢方薬
桂枝茯苓丸
血虚と無月経(無排卵)
身体の栄養状態が良くない状態指す言葉です。
女性ホルモンの不足などの意味を表す場合もあります。
そのため、漢方的に言う血を補うもの、女性ホルモン経の作用のあるような漢方薬を用いるのが一般的です。
血虚が原因の無月経(無排卵)に用いる代表的な漢方薬
当帰芍薬散
腎虚と無月経(無排卵)
簡単に言うと老化です。
早発閉経のように卵巣の機能が早く老化してしまったような状態の患者さんに用いることがあります。
腎虚が原因の無月経(無排卵)に用いる代表的な漢方薬
鹿茸製剤
五志の憂(気鬱)と無月経(無排卵)
ストレスなどが原因で無月経となったような場合のことです。
そのため漢方的にストレスを改善する漢方薬を用います
五志の憂(気鬱)が原因の無月経(無排卵)に用いる代表的な漢方薬
加味逍遙散
無月経(無排卵)に関連するページ