普段来られている患者さんの紹介でここ1か月毎日不正出血が出て止まらないと言う患者さんが来られました。

不正出血というのは生理月経の時期以外に起こる出血のことです。

これを起こす原因は様々あるのですけれども一番注意しなければならないのは悪性腫瘍です。

年齢的にこの方は50歳に近づいてきている方ですので一番多いパターンとしては更年期障害かこの悪性腫瘍によるものです。

もちろんそれ以外にも子宮内膜症や子宮筋腫、子宮内膜炎、子宮内膜ポリープ、子宮膣部びらんなどがあります。

それ以外に月経と月経の間の排卵期に起こる排卵期出血などもありますこれは卵巣機能が少し弱い方に多いもので心配する必要は特にありません。

また非常に稀なものとしては、何らかの感染症による膣炎や血小板減少性紫斑病などもあります。

そのためまず最初に問診である程度の絞り込みが必要になります。

この方の場合は膣炎や血小板減少性紫斑病の様なまれな疾患問診からはなさそうに感じました。

ただ、子宮筋腫はないようですけれども子宮内膜症は過去に診断を受けたことがあるそうです。

そうすると子宮内膜症は考慮に入れる必要があります。

不正出血イメージ

それ以外に可能性があるものとしての器質的疾患としてはは突然出てくることがある子宮内膜ポリープ子宮癌の系統、卵巣機能低下に伴う 更年期障害などの可能性が高いと思いました。

そこで最終的に気功でチェックしてみると、まず子宮内膜症のツボの反応はなくはないですが非常に弱いので、これが原因とは考えにくいです。

次に悪性腫瘍の反応を調べるツボでチェックすると・・・これはなさそうです。

次に漢方女性ホルモンのホルモン異常の反応が出てくるツボのところに反応が出ているので、可能性としては卵巣機能低下に伴う更年期障害が一番高いのではないかと思いました。

そこで更年期障害に使う漢方薬を色々チェックしてみると 割と更年期障害によく使う漢方薬があっているような気がしました。

そこでその漢方薬をとりあえず1週間飲んでもらいましたそうすると今まで毎日ずっと不正出血が続いていたものが 全く出なくなりました。

その後同じ薬を1か月以上継続して飲んでいただいていますけれどもそれ以降も全く出てない状況です。

この後の場合はやはり更年期障害ということだったのだと思います。

不正出血の相談は一歩間違うと、命にかかわってくるため、いつものことですが、とても緊張します。

でも今回は結果からも間違いではなかったと思います。