私の書いた本とHPを読んで、ご夫婦で患者さんが来られました。

ご相談内容は不妊です。

この度はお二人ともご相談されたいということで、まずはご主人の方から、漢方相談を始めました。

そうすると、確かに精子の量が少ない乏精子症で、運動率も低い精子無力症でもありました。

ただ、奥様の体外受精の採卵、受精、凍結の結果がものすごく良かったので、今後も体外受精を中心に行っていくのであれば大きな問題は無いのではないか?

と判断しました。

ただ、このレベルであれば、食事や普段の生活に気を付ければ改善の余地がまだあるように感じたので、そこの部分をお話しして実践していただくことにしました。

そして、奥様の方ですが、体外受精の採卵、受精、凍結の結果を見る限り、とても不妊症という感じではありませんでした。

実際、今までの過去の体外受精で3回妊娠されているのです。

ただ、3回妊娠されていてここに来られているのは3回流産されているからです。

そのため、不育症の検査を受けられたかお伺いすると・・・

受けられたそうですが特に問題は無かったそうです。

そうすると、考えられる原因として最も確率が高いのは染色体異常です。

奥様にそのことをお伺いすると、それが原因で流産したこともあるそうですが、流産の原因は毎回異なるそうです。

ただ、とても気にされていたのは、3回目の流産以降、子宮内膜の厚みが十分にならず、それが原因で移植周期が延期になっている事でした。

その時の子宮内膜の厚みは5㎜以下だったそうです。

確かに、子宮内膜の厚みは妊娠に大きく影響する要因の一つです。

そこで、その部分を重点的にチェックしてみることにしました。

漢方治療イメージ

そうすると、確かに漢方的な体質でみた時、血虚(けっきょ)体質であることがわかりました。

子宮内膜が厚くならない漢方的な原因として考えられるのは血虚なのです。

ただし、私の経験で言えば、一般的な不妊症の血虚の際に使う漢方薬では子宮内膜が厚くならない事が多いのです。

そのため、それ以外の点も視野に入れてさらにチェックを行いました。

そうすると、びっくりするほど多くのサプリメントを服用されていることがわかりました。

この中で特に気になったのが乳酸菌系のサプリです。

この系統は患者さんに合わないと子宮内膜に悪影響がでることがあるのです。

実際チェックしてみると合わないものが多くありました。

そのため、乳酸菌を含め、大部分のサプリメントを止めていただきました。

サプリメントを止めて身体をリセットして2週間程度漢方薬もお出しせず、改めて来ていただいてお薬を探してみることにしました。

そして、2週間後改めて来ていただいてチェックしたのですが、それでもやはり、一般的な子宮内膜が薄い場合に用いる血虚の漢方薬は合いませんでした。

そこで、いろいろ試行錯誤した結果、合いそうなものを1つ見つけることができました。

それを服用していただいて、次の移植周期はみごと10mm近くになり、移植には全く問題ないとのことでした。

それ以降半年間ずっと子宮内膜は厚いままをキープしています。

とりあえず良かったです。

さらに子宮内膜菲薄について興味のある方は→子宮内膜菲薄のページ