紹介で患者さんが来られました。

症状は生理不順(無月経)です。

どのくらい生理が来ていないのかお伺いすると、約2年だそうです。

もともと生理が来るのも遅く、中学生になって初めて生理がき始めたということでした。

このお話をお伺いした段階で、この生理不順(無月経)は難しいのではないか?

と何となく思いました。

実際、この患者さんを連れて来られたのはお母さまで、奇しくもこのお母様も十数年前、生理不順(無月経)が原因で妊娠できないというご相談で来られていたのでした。

その時、生理不順(無月経)の漢方治療を2か月くらいしたところ、生理が来るようになってその1か月後すぐに妊娠されて、生まれて来られたのが、今、目の前におられる生理不順(無月経)の患者さんなのです。

そのため、何というか・・・感慨深いものがあります。

少し余談が長くなりました。

話を戻します。

この患者さんのように生理が始まった頃から、ずっと生理不順の方は難治な方が多く、お母さまも生理不順であったことから、やはり難治である可能性はさらに高いと思ったのです。

そこで、漢方的にどのような体質であるのかを見極めるための質問と東洋医学的なチェックを行いました。

その結果、漢方的には瘀血体質(おけつ:血流障害)であるように思いました。

そのため、瘀血体質の方に用いる漢方薬の中からこの患者さんに合うと思われるものを選んで服用していただくことにしました。

そして、2~3週間間隔で漢方相談に来ていただきました。

この数年単位の無月経は大体が難治で生理が再開するのにどんなに早くとも半年くらいはかかり、1年以上治療を必要とすることも少なくないです。

治療しなければ、恐らく生理は来ることは無いのです。

そのため、最初の段階で時間はかかるという話もしましたし、私もその心づもりでいました。

しかし、いざ実際に治療を始めて、1か月、1か月半、2か月と生理が全く来ないとやはり気持ち的に何となく焦り始めます。

自分の出している漢方薬が本当に合っているのか?不安になります。

そのため、何度も何度も東洋医学的にチェックしなおしました。

服用1か月後にベースとなる漢方薬を変更しました。

漢方治療イメージ

1か月半後には

ただ、その漢方薬に併用するものは若干修正を行いました。

そこからさらに2か月半、3ヶ月と経過しましたが、生理がくる気配はありませんでした。

このくらいの時期から私自身は内心かなり焦ってきました。

そのため、何度も何度も東洋医学的にチェックしなおすのですが、やはり合っていると感じるのです。

4か月を過ぎたあたりから私の感覚としてはそろそろ生理が来てもおかしくないと思うようになったのですが、患者さんにお伺いしても生理は全く来る気配がないとのことでした。

そしてさらに1か月経過して5か月が過ぎました。

何度チェックしても、東洋医学的に漢方薬は合ってる気がするけど、事実として生理は来ていない。

手応えとしては間違いなくあるのに、事実としては、5か月無月経という状況に私も少しずつメンタルをやられていく感じがありました。

そして6か月を過ぎても、やはり生理は来ずでした。

でも患者さんは何の疑いも迷いもなく漢方薬を続けてくれていました。

体質改善イメージ

その状況に対して、私はさらにプレッシャーを感じて、自分のやっていることに少し自信が無くなってきていました。

そこで1回漢方薬をお休みしてもらってその間にもう一度一から見直してみようと思いました。

とりあえず2週間程度お休みしてもらってその間に再度漢方薬を探す形にしました。

そして、再度チェックしなおすと、現在のベースの漢方薬は変わらないけど、もう一つ別の漢方薬を加えた方がより効くのではないか?というものを見つけました。

丁度そのくらいのタイミングで、患者さんから生理が来た!!

と連絡がありました。

本当に突然きたようでご本人も驚かれていました。

丁度漢方薬を一旦止めてから1週間くらい経過した頃でした。

この患者さんは私の薬局で漢方薬を飲む以外は何もされていないので、やはり、私の読みが合っていたのだと思います。

しいていえば、私の辛抱が足りなかったのです。

そして、新しい漢方薬の組み合わせに切り替えて、服用を再開していただきました。

そして、1か月後にはまたちゃんと生理が来たのです。

2か月連続で生理が来たことが無かった患者さんは本当に驚いていました。

ただ、まだまだ漢方薬を止めれるほどには体質は改善されていないのでもうしばらくは続けていただかないといけないのですが、とりあえず、やっと軌道に乗ってきたと少しホッとしました。