HPを見て非結核性抗酸菌症(肺マック症)の患者さんがご夫婦でご相談に来られました。

約5年前に発症し、1年前くらいから血痰が出るようになったそうです。

体重も、もともと40kgくらいはあったそうですが、徐々に体重が減少し、36kg代まで減ってきたそうです。

そこで、病院でクラリスロマイシン、エタンブトール、リファンピシンの3剤併用の治療をすすめられ、行ったのですが、服用数日で食欲不振により止めたそうです。

そこで、このままだと、何も打つ手がないということでご相談に来られたのです。

そこで、この患者さんに合う漢方薬を探すために、さらにお話を伺いしました。

そうすると、この患者さんものすごくいろんな病気を患っておられるのです。

一般的に言われる生活習慣病の類ですが、ほとんどの疾患に当てはまるような感じでした。

そのため、病院で出されているお薬の種類もものすごく多いのです。

そこで、出されている病院の薬もチェックしましたが、この中には大きく副作用を出すようなものは含まれていませんでした。

あとは、この患者さん血痰は出すのですが、頻度は高くなく、咳もそれほどひどくないそうなのです。

非結核性抗酸菌症(肺マック症)の患者さんは病状が進行してくると、体重が減少し、痰、血痰が増え、咳も増えてくる傾向があるのです。

東洋医学治療イメージ

そのため、まずはこの患者さんの場合、身体を元気にして、食欲を増し、免疫力を上げるような非結核性抗酸菌症(肺マック症)治療のベースとなる漢方薬だけを服用していただくことにしました。

ただし、この方の場合は通常の非結核性抗酸菌症(肺マック症)に用いる漢方薬よりもさらに虚弱な人に用いるようなものを服用していただくことにしました。

それからは約1か月間隔でご相談に来られたのです。

最初の頃は大きな変化は見られませんでしたが、徐々に咳の頻度も減り、血痰の頻度も減り、疲れやすさも改善し、体重に関しては来るたびに36kg代⇒37kg代⇒38kg⇒38kg代⇒39kg代⇒40kg代と徐々に増加し、今回のご相談ではこの非結核性抗酸菌症(肺マック症)が発症する前の体重を超えるまで増加しました。

体重が少ない人にとっては体重≒体力なところがあるのです。

そのため、お話をお伺いする限り、体重の増加と共に体力も少しずつついてきているようです。

当初、ものすごく沢山の病気を患い、沢山の種類のお薬を服用されていて大丈夫か?と心配していましたが、今のところ順調です。

さらに、非結核性抗酸菌症(肺マック症)に興味のある方は→非結核性抗酸菌症(肺マック症)のページ