現在うちの薬局には5~10名の間の数の早発閉経の患者さんが通われています。
多分、漢方薬局としてはかなり多い方だと思います。

早発閉経の患者さんは他の不妊治療の患者さんと比べると結果は出にくいのですが、うまくいったときの喜びもその分大きいのです。
そして、基本的に早発閉経の患者さんと40代後半の高齢不妊の患者さんの漢方治療は共通するところが多いので、高齢不妊の患者さんでうまくいった食養生とか、漢方薬とかは早発閉経の患者さんにも合うかどうか必ずチェックするようにしていますし、逆に早発閉経の患者さんでうまくいった食養生とか漢方薬が高齢不妊の患者さんに合うかどうかチェックしています。

そのため、皆さんも、43歳以上で妊娠、出産された方のブログなどには何かヒントになることがあるかもしれません。
ただし、一口に43歳といってもAMH(卵巣年齢)もFSH(卵胞刺激ホルモン)も全く正常な方もおられます。そういう方のケースではなく、AMHが1ng/mlを切っていて、なおかつFSHが26mIU/ml以上の方のブログなどは参考になる可能性があります。

40代で早発閉経になった原因と治療法について解説

AMH(卵巣年齢)のツボを見つける方法

ある程度、同じ病名の患者さんが来られていると、その病気に共通する問題を調べてゆくことがしやすいです。
例えば、一人の早発閉経の患者さんにAという食べ物が合うと思って、それが5人中3人に合えば早発閉経の患者さんにこのAという食べ物は合うかもしれないという仮説をたてることができます。

でも10人中2名程度にしか合わなければ、たぶん関係ないということになります。医薬品が認可されるかどうかの目安はその疾患(病気)でおおよそ3割以上の人に有効だった場合です。(意外に低い値なんです)

またまた話はそれてしまいましたが、同じ病気のひとの共通項を探してゆくことで、養生法とか使う漢方薬とかだんだんわかってくるのです。

もちろん、メジャーな病気だと過去の文献に多く載っています。そういうものを参考にする場合もあります。
しかし、早発閉経の場合は過去に文献とい直接的な文献というものが見当たりません。そのため、自分でいろいろ調べてゆく必要があるのです。

そこで最近早発閉経の患者さんに共通するツボを見つけたのです。そして、このツボは40代後半でAMH(卵巣年齢)が低くもFSH(卵胞刺激ホルモン)が高い患者さんにも反応が出ているのです。

そしてFSH(卵胞刺激ホルモン)のツボはうちの研究会で過去に見つけているので、それ以外だとするとAMH(卵巣年齢)のツボとしか考えられないのです。

ひょっとしたら間違っているかもしれませんし、まだまだ考察していく必要があるのですが、とりあえず見つけたのです。

AMH(卵巣年齢)のツボの利用法について

基本的に私は薬剤師なのでツボは押すために使うのではなく、そのツボで病気の軽い、重いを調べたり、どんな食べ物が合うとか合わないとか、どんな漢方薬が合うか合わないかとか調べたりするのに使うのです。

現時点でチェックして関連が強いと思っているのはコレステロールとAMHの関係です。
最新の研究ではコレステロールが高い女性ほどAMHが高いことがわかったらしいのです。
それをこのツボでチェックしてみると確かにそういう気がするのです。

ただし、コレステロールには大きく分けてもHDL(善玉コレステロール)とLDL(悪玉コレステロール)がありますが、実際にはもっと多くのタイプが存在しています。

まとめ

このHDL(善玉コレステロール)とかLDL(悪玉コレステロール)という分類でコレステロールをとればいいのか?
それとも例えばカルシウム:マグネシウム=2:1のように摂取したらいいような比率が存在するのか?
もっとそれ以外の考え方でとらえる必要があるのか?
具体的にどのような食品(食べ物)が良いのか?

など考えたり、チェックしないといけないことは沢山あります。今後はとりあえず、そこら辺を調べてみようかと思います。

また何かわかれば書いてみますね。

早発閉経の漢方療法についてはこちら