ある程度の数の早発閉経の患者さんが漢方相談にコンスタントに来られるようになってわかってきたことがあります。

一口に早発閉経という風に言っても二十代から三十代前半あたりで早発閉経になった患者さんと四十代前後で早発閉経の診断を受けた患者さんではその原因が異なるということです。

今日は四十代付近で早発閉経の診断を受けた患者さんについての話を少し書いてみたいと思います。

早発閉経の定義ですけれども、四十歳未としているものと四十三歳未満としているものがあります。

いずれにしても本来閉経する年齢というのは五十歳前後と言われていますから、およそ10歳早いわけです。

これが起きてしまった原因は多くの場合、元々の卵巣の持っている力が弱かった可能性が高いのです。

漢方では閉経とは基本的に出す血が無くなるから起こると考えます。

それを血虚(血が不足するの意味)と言います。

でもここでいう血虚とは単純な血液が不足する事ではないのです。

閉経した人が必ずしも貧血ではないですよね。

つまり血虚と貧血は同じ意味ではないのです。

ここで言う血≒女性ホルモンと考えるとわかりやすいのです。

つまり血虚とは女性ホルモン不足というふうに考えられるのです。

また閉経というのは老化してゆく延長線上にありますよね。

そのため閉経には老化も関係ていると考えます。

漢方で老化≒腎虚なのです。

そのため閉経は血虚or腎虚この二つのいずれかもしくはその二つが同時に起きている状態と考えられます。

そこで実際にはその方の原因に応じて、血虚であれば補血薬という漢方薬を用いますし、腎虚であれば補腎薬という漢方薬を用います。

この40代前後の早発閉経の方の治療と高齢不妊の患者さんの治療はほとんど一緒です。

具体的な例を挙げて話をすると理解してもらえると思います。

ここでは43歳以下で閉経となった方を早発閉経とします。

そうすると42歳で閉経になった方は早発閉経という診断になります。

一方44歳で閉経状態になった方は高齢不妊という風になります。

つまり42歳の方と44歳の方では2歳違うだけです。

そこにどれほどの違いがあると思いますか?

実際あんまり違いはないんです。

ここからが本題です。

早発閉経の患者さんは通常の不妊治療に比べ治療の情報などは非常に少ないのが実情です。

そのため病院も含めどこで治療を受けていいのかわからない方も多いのではないかと思うのです。

けれども上に書いたように42歳と44歳ではさほど変わらないわけです。

そのため40前後で 早発閉経になった方というのは高齢不妊治療の情報サイトの口コミサイトの中でやり取りされている情報は役に立つはずなのです。

特に40代でFSHが高く、AMHが低い方が妊娠出産に至った方の話などは参考になると思います。

またお近くに早発閉経の妊娠出産症例がないような地域であっても四十歳以上の高齢不妊の症例をたくさん持っている病院や漢方薬局や治療院などがあれば同様に同じ理論で早発閉経の治療も行うことができるのです。

早発閉経の方はどこで治療を受けるかが非常に難しいのですけれどもそういう視点でもう一度見直すと案外 近くに治療できる場所があるかもしれません。

そういう視点でもう一度治療できそうなところを探してみてください。