ご家族からの紹介で患者さんが来られました。

ご相談内容はめまいです。

めまいはもう20年以上まえからあり、病院にもかかっていて、2種類のお薬をずっと飲んでいるそうです。

めまいの種類はぐるぐるするめまいで、ほぼ毎日出ているそうで、特に疲れた時に症状が強く出るという事でした。

それ以外にも喘息と頭痛があり、喘息に関しては内服のお薬と吸入薬を、頭痛に関しては頓服で痛み止めや漢方薬を使われているという事でした。

あと他には膝が痛いという事でした。

めまいと頭痛と喘息は西洋医学的にみても別々の疾患ですし、漢方的にみても原因が異なることが多いのですが、自律神経失調症や更年期障害などであれば、一つの漢方薬で改善できるケースもあるのです。

それらの根本原因が同じであるかどうかの一つの目安は発症時期が一緒かどうかです。

発症時期が同じ時期である場合は、原因が同じである可能性が高いのです。

漢方治療イメージ

めまいは20年以上前、喘息は4年前くらいから、頭痛はハッキリとは覚えていないそうですが、出始めたタイミングは頭痛やめまいとは異なるみたいでした。

あとは症状が出てくるタイミングからも、それぞれの疾患との関連性が推測できるのですが、めまいと頭痛は症状としては関連性が深いことが多いのですが、めまいの出るタイミングと頭痛の出るタイミングは一致していなかったので、どうもこれら3つは別々の問題であるみたいでした。

原因が別々であれば用いる漢方薬も別々になります。

そのため、これらの中で優先順位をつけて治療していくことになるのですが、この患者さんが漢方で治療したいのはめまいという事だったので、めまいだけに絞って漢方治療することになりました。

ここから東洋医学的な問診および東洋医学的なチェックを行い、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。

漢方相談はだいたい2週間間隔で来られていたのですが、最初の1か月くらいは効いているのかどうなのかご本人はあまりピンと来ていなかったみたいでした。

ただ、東洋医学的にチェックを行うと、合っている気がしたので、漢方薬の組み合わせは変えずにそのまま継続していただいていました。

患者さんご自身がめまいに関して多少の改善を実感されたのは漢方薬を服用され始めてから1か月半が経過してからでした。

それでも、急に頭を動かすとめまいが出るそうです。

また、もともとあったみたいですが、耳の響きが気になるのだそうです。

食器を重ねるときに出る音が両耳に響くと言われていました。

さらに1か月後には急に動かすと出ていためまいは無くなったそうです。

しかし1週間に2回程度は立っているクラっとくることがあるそうです。

もう少しめまいが落ち着いてきたのが漢方薬を服用し始めてから3か月後で、その時には病院で出されているめまいのお薬を併用してまあまあという感じみたいでした。

体質改善イメージ

そこからさらに1ヵ月経過したくらいで、病院で出されるめまいのお薬を飲まなくても酷い事にはならない感じになったそうです。

さらに1ヵ月経過したあたりでは通常は病院のめまいのお薬は飲まなくても大丈夫なのだそうですが、疲れがたまってくると、めまいが出る事があるという事で、その時には頓服で病院のお薬を飲まれているという事でした。

また、最初のご相談時に言われていた頭痛の症状の原因もハッキリしてきました。

これはどうも首の凝り、肩こりと関係していて、これらが酷くなると頭痛になるようでした。

そのことをお伝えして、生活の中で首コリや肩凝りを予防するようにすれば頭痛も軽減することをお伝えしました。

そしてさらに1か月後には、たまにちょっとクラっすることはあるそうですが、病院のお薬を飲むほどではない状態まで改善してきました。

だいぶ症状が安定してきた頃に、ご家族の事で、かなり日常生活がバタバタし、肉体的にも精神的にもかなりのストレスがかかる状況になりました。

そこらへん辺りから再びめまいが悪化してきたのです。

リラックスイメージ

そこで改めて漢方薬を東洋医学的にチェックしなおしたのですが、漢方薬は合っている気がするのです。

そこで、この時には同じ漢方薬をお出ししました。

それからは、極端に酷くはないみたいですが、順調に改善してきていたちょっと前とは違い、一進一退を繰り返すようになりました。

そこで、東洋医学的に改めてチェックしてみると、どうも精神的なストレスによって別のめまいが起きているように感じられました。

そのことを患者さんにお伝えしたのですが、予算的にこれ以上漢方薬を増やすのは難しいという事でした。ただ、このストレスはずっと続くわけではなく、あと数か月程度で無くなるめどはついていたので、漢方薬は変更しませんでした。

そしてストレスこのストレス状況は約6か月で、もとの状況くらいに落ち着きました。

それとほぼ同様のタイミングでめまいの症状も落ち着いてきました。

そこから再びめまいの症状は安定してきました。

それでも、時々症状は出てくる事もあるのですが、それはほぼ、肉体的なストレスと精神的なストレスが重なった時で、症状も病院の薬を飲むようなレベルまではいかなくなりました。

そして、ストレスが落ち着いて約8か月後に、漢方薬を服用しなくても基本的なめまいは出ないレベルまで体質改善ができたので、漢方治療を終了することになりました。

トータルとしては2年4ヵ月と予想以上に長くかかりましたが、精神的なストレスが、内耳性のめまいにも何らかの形で影響していたのだと思います。

それでも、無事卒業となってよかったです。

※漢方薬の効果には個人差があります。

さらに

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