病院でコリン性ジンマシンの診断を受けた方がご相談に来られました。

以前に一度ご連絡いただいたことがあるのですが、病院でステロイドパルス療法を試されるということで、最終的に漢方相談はされていないそうです。

ステロイドパルス療法でいったんは改善したそうなのですが、再び症状が出てきたため、漢方薬を試してみたいという事でご相談に来られたのです。

この症状いつごろから出てきたのかお伺いすると、ひどくなったのは去年の2~3月、つまり約1年前という事ですが、実際にはもうちょっと前から痒がっていたということです。

恐らく2年前くらいから症状は出ていたのではないか?ということでした。

実際の症状についてお伺いすると、暑さを感じた時、運動をしたとき、緊張したら熱くなって痒みや湿疹が出るそうです。

この症状になった心当たりをお伺いしたところ、特には思い当たらないそうです。

コリン性ジンマシンとはアセチルコリンという汗の分泌を調節している物質が関わって起こる蕁麻疹で、風呂に入ったり、運動をしたりして汗をかいた時に症状が現れるのが特徴的です。

このコリン性ジンマシンに対して私の漢方薬局では自律神経を整えるような漢方薬と抗アレルギーの働きのある漢方薬を併用するのが基本的なやりかたです。

ただし、この自律神経を整えるような漢方薬も抗アレルギー的な漢方薬も複数あり、その組み合わせになるとかなりのバリエーションがあるため、さらに漢方的な問診で漢方薬を絞り込みました。

そして、これならいいのではないか?と思えるものが見つかったので、その漢方薬を飲んでいただくことにしました。

しかし、翌日、この漢方薬が合っているかチェックしなおしてみると、どうも合っていない気がして、お薬をとりあえず休んでもらうお願いのTELをしました。

ところがその際、患者さんが少し良い気がするといわれたのです。

そこで、次に来られた時、改めて漢方薬が合っているかどうかチェックしてみると、どうもお出しした3つの漢方薬のうち、1つが余分だったみたいでした。

そのため、次からは2種類の漢方薬を併用していただくことにしました。

それから、現在服用されて約1か月、徐々にですが、ジンマシンそのものは出るそうですが、その頻度と度合が減ってきているそうです。

もともと症状が出始めたのが2年くらい前なのですぐに良くはならないかもしれないですが、とりあえずは順調に改善していると思います。