患者さんが来られました。

この方、私の薬局にこられている患者さんの紹介で来られました。

ジンマシンに困っているそうです。

それと、ジンマシンとは別に、足全体に、赤紫の点々のようなものが皮膚にでているものも気になるそうです。

これ、特に痒くはないそうです。病院では紫斑というふうに言われたそうです。

ジンマシンは足にも出ますが主に腕に出てくるそうです。

そして、午前中に痒みと発疹が出て来て、午後におさまってくる感じだそうです。

紫斑はずっと出たままで、良い時とか、悪い時は特に無いそうです。

ジンマシンはアレルギーの一種なので、漢方的な治療のアプローチはだいたい見当はつくのですが、紫斑をみるのは初めてなので、どう治療するか最初見当がつきませんでした。

症状的に紫斑は苦痛でないということだったので、まずはジンマシンから治療を始めることにしました。

このジンマシン、見た目はそんなにひどくないのですが、実際に治療をしてみるとなかなか、厄介で症状が口は良くなったと思えばぶり返しの連続で、症状が落ち着くのに1年以上かかり、漢方薬の組み合わせは15回位変更しました。

そこから本格的に紫斑の治療を始めたのです。

紫斑の西洋医学的な病態を調べ、それを漢方的に解釈しなおして治療を考えるのですが、漢方的に考えた処方がどれ一つ合う感じが無いのです。

こういう時は、自然に発生した病気ではなく、人工的に作られた病気のことが多いのです。

そこで、何かこの患者さんが日頃から健康のためにやっていることが原因なのではないか?

と思いチェックしてみることにしました。

ところが健康のために特別なサプリメントを服用しているとかは無いのそうなのです。

そこで日頃から健康に気を付けてしていることを聞いたのですが、特にそういったこともないそうなのです。

そうすると、影響しそうなものは、今、服用されている病院の薬です。

ただし、どんな薬でも影響するわけではなく、最も影響しやすいのが、ジェネリック医薬品なのです。

ジェネリック医薬品はオリジナルの医薬品に比べ、治験する項目が非常に限られているため、経験的に致命的ではないちょっとした副作用を出しやすいのです。

薬の飲み合わせイメージ

そこで現在この患者さんが飲んでいるお薬をチェックしてみたのですが・・・実際にはジェネリック医薬品のせいではありませんでした。

そうすると、飲み合わせの問題です。

そこで、現在服用されているお薬をチェックしてみると、やはり飲み合わせの問題がありそうなのです。

そのことをお話しして、病院の先生とお話ししていただくとか、何か対策をしてみるよう提案しました。

そして、それからしばらくしてこられた際に、肌の状態をチェックさせてもらうと・・・

明らかに紫斑が減っていました。

どうされたのかお話をお伺いすると、一つのお薬はどうしても続けた方が良いので止めていないそうですが、もう一つのお薬はもともとジンマシンのために飲んでいたもので、ジンマシンが落ち着いたので止めてみたそうです。

止めてもジンマシンはひどくならないし、紫斑も完全にゼロにはなっていないですが、以前よりも明らかに減ったそうです。

こういうちょっとした影響が合ったりするんですよね。

とりあえず、良かったです。