パニック障害の患者さんが来られました。

この方、約1年半ぐらい前に漢方相談に来られていたのですけれども、漢方薬を服用して調子が良くなって、もう漢方薬を飲まなくても大丈夫だと思われて来られなくなった方でした。

でも、また再び調子が悪くなったということで、ご相談に来られたのです。

一番最初に、漢方相談に来られた時には、症状としては動悸、喉のつまり、息苦しさ、めまいなどが主だったのですけれども、今回は、喉のつまりと動悸は一緒なのですが、耳鳴りが出てきているということでした。

耳鳴りの音は、どちらかといえば、キーンと言う高い音だそうです。

そこで再度、この患者さんに合う漢方薬をチェックしてみました。

そうすると、ベースの漢方薬は一緒なのですけれども、組み合わせる漢方薬が以前とは異なっているように感じました。

そこで、今まで用いていた漢方薬に追加で、もう1種類の計2種類の漢方薬を併用していただくことにしました。

それでまず、一週間分お出しして、様子を見ていただくことにしました。

漢方治療イメージ

そして、一週間後に来られた際に症状をお伺いすると、若干良くなっているという感じでしたが、まだ症状は三つ共残っているような感じでした。

ただ、用いた薬の方向は合っている感じだったので、3週間同じお薬を飲んで様子をみていただくことにしました。

そして3週間後に来られた際には、だいぶ良いということで、全く何もなければ動悸はなく、耳鳴りのキーンという高い音もなくなったそうです。

ただし緊張するとまだ喉の詰まりが若干出るそうです。

でも漢方服用してまだ1ヶ月ですので、まあ上出来ではないかと思います。

調子的には良さそうだったので今回はさらに1ヶ月分服用して様子を見ていただくことにしました。

とりあえずは一安心です。