HPをみて患者さんが来られました。

症状をお伺いすると閉所恐怖症?ということです。特に自分の意思では自由にい動けない状況になった時に症状が強く出やすいそうです。

この自分の意思では自由にい動けない状況になった時にパニック症状が出てくる患者さん多いです。

この患者さんの場合、具体的にはトンネルの中、立体駐車場の重臺、新幹線の中だそうですが、現在私の薬局に来られている患者さんでも、トンネルの中や3車線の一番右の車道、高速道路、美容室でのシャンプー時などに調子が悪くなる方が多いです。

話が少し脱線したので戻します。

この患者さん、どんな症状が出るのかというとパニックっぽい感じになるそうですが、はっきりとしたパニックまでは今のところいってないそうです。

どうしてこのような症状になったのかお伺いしたのですが、ご自身で特に思い当たる理由はないそうです。

症状の頻度としては軽いものがだいたい月に10回くらい、ひどいものが月に1回くらい出てくるそうです。

この症状は5年以上前からちょこちょこ出てきたそうです。

不安解消イメージ

今までは、この症状何とかやり過ごしてきたそうなのですが、約半年後に仕事の関係で海外に行かないといけなくなったそうです。

海外なので身動きの取れない飛行機に乗らないといけない上に、その移動時間が半日以上ということで、何とか無事に海外に行って帰れるようにするためにご相談に来られたのです。

そこで、舌診やな漢方的な問診、東洋医学的なチェック法を用いてこの患者さんに会いそうな漢方薬を出してみることにしました。

そして、1週間間隔でご相談に来られました。

とりあえず、この1週間は症状は出なかったそうです。

再度、チェックしなおしても、まだ漢方薬は合っていると感じたので、このまま同じものをお出ししました。

それから毎週ご相談に来られて、症状の有無を確認しましたが、漢方を服用されてから症状は全く出なくなりました。

そして、漢方薬を服用されて1か月経過しても、月に1回くらい出ていた大きな症状も出ていないとのことでした。

ただ、この症状が出やすいのは美容室でシャンプーをしてもらう時で、ここ1か月は美容室に行けていないとのことでした。

そこで、美容室に行くまでしばらく様子をみることにしました。

ところが、1週間後来られた際に、1回軽度の症状が出たというのです。

どういう状況で出たのかお伺いすると、観覧車に乗った時に出たのだそうです。

そこで、再度この患者さんの状態を東洋医学的にチェックしてみると・・・

その時だけ、一過性のパニック的な問題が出ているかもしれないと思いました。

そのため、そういう時のための頓服を準備して何かあれば飲んでもらうようにお願いしました。

また、今後(海外に行くこと)のことを考え、何回か観覧車に乗ってみて、本当にその頓服が効くかどうか試してほしいとお願いしておきました。

それから、1週間後来られた際に症状などをお伺いしたのですが、観覧車に乗っても、症状は一切出なかったそうです。

本人曰く、ちょっと観覧車に慣れた気がするとのことでした。

それから、美容室でシャンプーした時にも症状は出ず、観覧車以降は全く症状がでなくなりました。

ご本人も徐々にですが自信がついてきたようです。

そして、いよいよ、海外に行くことになりました。

うまく、行けたかどうか心配していたのですが、先日ご家族の方から連絡があり、何事もなく無事に目的地まで行けたそうです。

まだ、治療としては十分ではなかったのですが、症状がでなくてよかったです。