この方は早発閉経なのですが、それと同時に子宮腺筋症生理痛もあるのです。

早発閉経なのに生理痛もある・・・一見矛盾する話ですが、もう少し正確に書くと、お腹がほぼずっと痛いのです。

その原因が子宮内膜症からきているのです。

その子宮内膜症の種類の中でも最も生理痛がはげしい子宮腺筋症になっているのです。

数年前は早発閉経までいっておらず、希発月経くらいだったのですが、もう通常であれば、ほとんど生理は来ない状態です。

病院の治療でかろうじて生理周期を作っている感じです。

それでも下腹部の痛みはひどいようで、一度は大きな病院で子宮腺筋症の手術を受けられたのです。

しかし、この方の子宮腺筋症の手術は難しく、全部の病巣を取り除くことはできなかったそうなのです。

そのせいだけはわかりませんが最初は毎日とにかく痛いという感じでした。

ほぼ毎日痛み止めを服用されていたようです。

漢方の治療イメージ

それでも妊娠を希望されているので、漢方薬による不妊治療に重きを置いて治療を始めました。

しかも早発閉経とはいえ、40代前半なので、閉経にはまだ早いのですが、一般的にいえばかなり高齢の不妊症ということになります。

非常に難しいところにおられるのです。

そのため最初は漢方薬も高齢不妊を意識したものだったのですが、実際に漢方薬を飲んでもらって患者さんの身体の状況をチェックしていくと、高齢不妊ではあるのですが、それよりもむしろ、子宮内膜症のほうが不妊症に影響を与えているように感じました。

そこで途中から子宮内膜症の治療を意識しながら不妊治療を行うことにしたのです。

それで不妊治療の薬を中心にした漢方薬を出すようにしたら、徐々に生理痛がなくなってきました。

今までだったら1か月のうちあまりいたくないのが1週間程度だったのが、いたくない期間が2週間に伸び、またしばらくするとさらに伸び、最終的には痛い時期が1週間にまで改善しました。

妊娠しやすさも徐々に改善してきてると思ったので、早発閉経を積極的に行っている病院をすすめてみました。

こういう病院は残念ながら広島にはなかったので、大阪まで通うことになりました。

しばらく、病院に通いながら漢方治療を続けていたのですが、費用と時間的な問題委もあり、漢方的にはある程度改善していたため、一旦漢方はお休みして病院の治療に専念することになりました。

それからしばらくして顕微授精だったと思いますが、1個だけですが採卵することができたのです。

その卵がうまく受精し、胚盤胞まで育ってくれたということで、その卵がうまく着床できるように、そこからまた漢方を再開したのでした。

そして貴重な受精卵を返してみたのでした。

そうしたら・・・見事陽性反応が出たのです!!

つづく