無精子症とは

その名前の通り精液中に精子が存在しない状態をいいます。この精液中に精子が存在しないのには原因として大きくは2つに分けられます。精巣では精子が作られているのに陰茎までの間の精子の通る経路の一部が何らかの原因で障害されて精子がそこまで到達できない場合(一般的に閉塞性無精子症といわれる)と精巣そのもので精子が作れなくなっている場合(一般的に非閉塞性無精子症といわれる)に分けられます。

無精子症の原因

閉塞性無精子症の原因

過去の尿路感染症、性感染症、精巣上体炎など細菌などによって精巣輸出管、精巣上体管、精管、射精管のいずれかの部位が炎症を起こし管が腫れて癒着もしくは閉塞し、精子がそれ以上通れなくなってしまっているのが原因です。それ以外には先天的な精管欠損、鼠径ヘルニアの手術、パイプカット手術などが原因となることもあります。

非閉塞性無精子症の原因

無精子症の全体の約8割を占めるものです。その主な原因は視床下部、相脳下垂体からのホルモンの異常と精巣そのものの問題の2種類があります。

無精子症の一般的な治療

閉塞性無精子症の一般的治療

尿路感染症、性感染症、精巣上体炎などが原因でそれが細菌感染が原因と考えられる場合は抗生物質の投藥によって改善する場合があります。また感染の認められない炎症の場合はステロイド剤が用いられる可能性もあります。また精管欠損や鼠径ヘルニア手術、パイプカット手術によって閉塞している場合、精路再建手術で治療可能な場合もあります。
一般的に最も多いのは精巣上体の中に存在する精子を手術で取り出す方法です。これは広島の一部の泌尿器科でも行われているようです。

非閉塞性無精子症の一般的治療

もしその原因が視床下部や脳下垂体から分泌されるホルモンの異常によるものであればホルモン剤による治療によって改善する可能性があります。しかし最も多いのは精巣そのものの問題で、しかもはっきりとした原因のわからないものの方が圧倒的に多いのです。
その場合は精巣生検といって精巣の一部を摘出し、その中に存在する、精子もしくはその前段階の精子細胞を取り出し、培養、凍結する方法などが用いられます。広島ではこの治療を行っている病院は現時点ではないと思います。

無精子症と漢方治療

感染が原因の閉塞性無精子症に関しては漢方でも適応可能なケースがあると思いますが、基本的に病院での治療となります。
また非閉塞性無精子症に関しても現時点は患者さんの数が少ないため、治療法が確立しているとはいいがたいです。漢方的に考えればこれは先天的なケースが多いため、東洋医学でいう腎虚の状態と考えられますが、漢方治療をするにしても長期間の服用が必要でいろうと思わます。基本的には病院との併用が望ましいと思います。

無精子症で漢方治療を併用された患者さんのお喜びの声

無精子症と言われたが、病院との併用で無事妊娠しました!!

 

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