無精子症の患者さんのアグレッシブさが面白い1

ご夫婦で高齢不妊治療を受けられている患者さんが来られました。このご夫婦共に40歳を超えて、ご主人の方は45歳も超えて、奥様も45歳に近づきつつあるといった感じの年齢です。不妊治療で特にやばい状況だったのがご主人で、病院の検査データを見せてもらうと、精液の量は規定量くらいあるのですが、精子の濃度は0で当然運動率も0なのです。それでも実際、精子を採取してみたら、動いている精子が若干はいるということがあるのですが、この患者さんは、それもいない場合があり、病院で再度精子を出してくれと言われたことがあるそうです。病名的に言えば恐らく無精子症ということになるのだと思います。最初薬局に来られた時はこのような状況でした。いくらなんでもこれはひどいということで、飲んでいるサプリメントなどに何か問題があるのではないかと思い、この方に合うかどうかチェックしました。そうすると・・・ハーブ系のサプリとマルチビタミン系のサプリと、ミドコンドリア系のサプリを飲んでいたのですが、いずれも合わない感じでした。そこでサプリメントは止めてもらって漢方薬で治療してもらうことにしました。最初の頃は老化に対する漢方薬(補腎)のものが合う感じでした。そしてこの方が面白いのは、自分で理科の実験で使うような顕微鏡を買ってきて自分で精子の状態をチェックされるようになったのです。漢方薬を飲む前は、採取した精子はどこを見ても全く動く気配がなかったそうです。しかし漢方薬を飲むようになって顕微鏡の中に1匹くらい動いている精子を発見できるようになったそうです。そして漢方薬を飲んでもらって薬が気功でチェックして合わなくなってきたなあ~と感じるときにはだいたい、精子の動きも悪くなるのです。そういう部分の相関や患者さんがわざわざ顕微鏡を買ってきて精子の状態を毎回見ているというアグレッシブさが不謹慎かもしれませんが結構面白かったです。漢方薬を続けて飲んでいくと身体の状態はどんどん変わってくるため、その変わってきた体に合うように少しずつ微調整する必要があったりするのです。(それをしなくてもいい患者さんが2~3割くらいはいます)とにかくこの患者さんは自分で顕微鏡でとっては携帯で撮影とかして見せてくれるので、こちらも結果が目でみてわかるため、ある意味治療が面白いです。そして最初は漢方的にいう腎虚からスタートしましたが、次は腎虚でもタイプの違う漢方薬が合う感じがしました。そこで薬を変えて再び漢方薬を飲んで、患者さんに精子の状態を顕微鏡でチェックしてもらうその繰り返しをしばらく行っていました。

つづく

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