最近、薬局に紹介以外にもHPやインスタや本などを読まれてご相談に来られる患者さんが増えています。

中でも増えているのが若い女性の生理不順のご相談です。

ただ、なぜだかわかりませんが、この生理不順、昔に比べて難しくなっている印象があります。

原因が複雑化しているというのもあるのかもしれませんが、もっと別の原因が絡んでいる気もします。

生理不順の中でも特に増えてきているのが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者さんです。

以前は食事の改善と的確な漢方薬の服用で比較的短期間で改善していたのですが、最近は同じようなやり方ではうまくいかなくなってきています。

そのため、最近は漢方薬の組み合わせも試行錯誤しています。

現在来られている多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者さんで通常の食事の指導と漢方薬で半年治療してもはっきりとした改善が見られず、でも何度も漢方薬が合っているかを東洋医学的なチェック方法でチェックしてみても合っていると思われ、何で改善しないのか分からない方がおられました。

そこで、再度、一からチェックしなおした結果、多嚢胞性卵巣症候群が生理不順を起こしている本当の原因ではなく自律神経の乱れが原因ではないか?という仮説にたどり着きました。

そして、その自律神経を整える漢方薬に変えてから、今までは自力では生理が全く来ず、黄体ホルモンを使ったときだけ生理が来ていた方が、3か月に2回くらいの間隔で生理が来るようになっています。

こういう、原因が一つではなく、多嚢胞性卵巣症候群があったとしても、それが根本原因ではなく、根本原因は別というケースが増えてきているのだと思います。

とは言え、まだまだ完全ではないですが明らかに改善してきています。

今回の患者さんに関しては少しホッとしています。