HPを見て患者さんご家族で来られました。

ご相談内容は夜尿症(おねしょ)です。

この症状が気になり始めたのは小学校低学年からだそうです。

きっかけや原因はわからないそうです。

症状が増え始めたのは小学校高学年になってからで、その当時で1週間に4回くらいの頻度で夜尿症(おねしょ)が出ていたということでした。

それが中学校に上がって、少し時間が経過してからさらに頻度が上がり、1週間に5~6回の頻度に増えたということでした。

また、今までの治療歴としては夜尿症(おねしょ)を発症してから約2年後に小児科で検査を行ったそうですが、膀胱などには特に問題が無かったそうです。

病院で受けた治療はアラーム療法というもので、夜尿(おねしょ)をセンサーが感知して音や振動で知らせる方法です。

もう少し具体的に書くと、下着につけたセンサーが濡れるとアラームが鳴り、音や振動によって目覚めます。その結果、睡眠中で今まで起きれず夜尿(おねしょ)していた人も起きれるようになり、それを日々繰り返すことで尿意で目を覚ます反射を育て、膀胱に貯められる病の量を増やすという療法です。

漢方治療イメージ

お薬を使わず、安全な治療法ですが、実際には一緒に寝ている親御さんが起こすことになるので、毎日、アラームが鳴ると起こさないといけません。そして、この治療は1か月~3か月は継続が必要と言われていますので、親御さんの負担も大きい治療です。また、起こした後、夜尿(おねしょ)を叱ると効果が低下するという点もあります。

この治療は効いたそうですが、治療を止めると、徐々にもとに戻ってしまったため、止めてしまったそうです。

最近ではミニリンメルトというお薬を服用したりするそうです。

ミニリンメルトはバソプレッシンという、夜間に尿を濃縮し、尿量を減らすホルモンと同様の働きのあるものです。

これも服用されて一定の効果があったということですが、19時から水分を控えると、ミニリンメルトの効果がでるそうですが、21時頃まで飲食したら、ミニリンメルトの効果が出ないということでした。

今のところ学校行事に伴う宿泊ではこういう薬などを使って何とかなっているということでしたが、親御さんとしては宿泊行事を心配せずに過ごしてもらいたいということでご相談に来られたのです。

これらの一通りの話をお伺いして、これは体質的(先天的)な問題ではなく、心因性(自律神経系)の問題(後天的)な要素が強いように思われました。

体質改善イメージ

というのも、もともとの夜尿症(おねしょ)が体質的な方の場合、夜尿症(おねしょ)の症状は幼児の段階からあり、そういう方は毎日夜尿(おねしょ)していることが多いのです。

この患者さんは小さいころに夜尿症(おねしょ)が気にならなかったということからもその可能性が高いように感じました。

そこからさらに、漢方的な問診および、心因性(自律神経系)の問題の夜尿症の場合、その漢方薬を選別するための質問および東洋医学的なチェックを行い、夜尿症(おねしょ)に用いられる漢方薬の中から、この患者さんに合うと思われる漢方薬を選んでとりあえず、2週間分出してみることにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・何となく効いているとのこと。

ただし、飲み忘れがあり、ちゃんと飲んだらもう少し効くのではないか?と言われていました。

そこで、また同じ漢方薬をお出しして薬3週間様子をみてもらうことにしました。

そして約3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

やっぱり漢方薬を飲んだら効くそうです。

漢方養生法イメージ

ちゃんと漢方薬を飲んだ時には週5~6回出ていたのが週に3日位まで減ったそうです。

ところが、今回は飲み忘れがさらに増えて・・・お出しした漢方薬の2/3を飲まれていなかったのです。

うーん・・・いくら飲み忘れると言っても・・・

1日1回も飲まれていないのです。それで効くって逆にすごいですが・・・この飲み方では漢方薬の血中濃度が一定にならないため、身体で常に作用することができず、夜尿症(おねしょ)体質改善が起こらなくなってしまうのです。

そのため、漢方薬の服用を止めたら、症状が再発し、来られる前と変わらなくなってしまう可能性が高いのです。

ただ、漢方薬が効いているということは自覚されているので、今回は約1か月分お出しして様子をみることにしました。

とりあえずは漢方薬が効いてよかったです。

※漢方薬の効果には個人差があります。

さらに

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