紹介で患者さんが来られました。

この患者さんのご相談内容は更年期障害でした。

特にホットフラッシュが酷く、来られた季節は3月でしたが、すでに汗が出られていて、うちわで扇ぎながらご相談を受けられていました。

実際にお話を伺うとそれ以外にも倦怠感、立ちくらみ、仕事のミスが多い、腰痛、肩こり、首コリ、目の疲れなどの症状をいわれました。

でも、その中でもやっぱりホットフラッシュが酷く、夜に暑すぎて目が覚めて、眠れないとか、3月でもずっとうちわやミニ扇風機を使わ

ないと日中の仕事もたちゆかない感じでした。

この症状は約5年前から出ているのだそうです。

基本ずっと熱いそうですが、ものすごく暑くなるのが1日に4~5回だそうです。

それ以外に現病歴は過敏性腸症候群があるそうです。

そこからさらに東洋医学的な問診やその他の東洋医学的なチェックを行い、更年期障害に用いる漢方薬の中からこの患者さんに会うと思われる漢方薬をこの患者さんに服用していただくことにしました。

そして約2週間間隔でご相談に来られたのですが、最初はホットフラッシュは全く変わりませんでした。そのかわり、2週間後に、倦怠感が軽減し、4週間後に夜中に暑すぎて眠れないということ無くなったということでした。

6週間後に立ちくらみが無くなったそうです。

漢方治療イメージ

そこからさらに1か月間は横ばいで大きな改善はありませんでした。

その後、この患者さんの更年期障害ではなくメンタル的な問題や腰の痛みなど治療を行い、養生の指導などを行い、さらに1か月後に漢方薬を変更しました。

この漢方薬の変更から約1か月後くらいからホットフラッシュがやっと減ってきました。

しかし、ホットフラッシュは完全に無くなることはなく、一進一退を繰り返しました。

患者さん曰く良いときと悪いときのムラが激しいということでした。

そこからまたさらに漢方薬を変更を行い、ましたが、この頃は更年期障害に加えて、緊張感や不安感など精神的な症状もあり、漢方薬を再び何回か変更しました。

それが良かったみたいで、ちょうど真夏の時期と重なったのですが、汗は出ないわけではないが前よりましになり、緊張感や不安感減ってきました。

これでしばらく良い状態が続いたのですが、秋の頃になって再びホットスラッシュが悪化し汗の量が増えてきました。

そこで、再び漢方薬何回か変更し、3回目の変更で再び症状が落ち着いてきました。

このホットフラッシュが落ち着いてきた段階で再び過敏性腸症候群の症状が気になるようになり、再び漢方薬の変更を行いました。

ここから数か月間は症状が落ち着いていたのですが、季節的に暑くなってきて、再び汗が気になるようになってきました。

ここら辺から再び汗、ふらつき、おなかの不調など症状が二転三転し、それに応じて漢方薬を都度都度変更しました。

そして、何回かの漢方薬の変更を経て、それらの症状が再び落ち着いてきました。

そこから数か月はまた症状が落ち着いてきたのですが、今度は不正出血が出るようになったのです。

この不正出血は徐々に増えてゆき、出血する日数も増えてきたのです。

不正出血イメージ

最初は、汗、ふらつき、おなかの不調などの症状を恐れて、同じ漢方薬で様子を見ていたのですが、改善する気配がなく、むしろ、徐々に悪化してきました。そのため、不正出血の漢方薬を出してみることにしました。

しかし、そもそも、今まで出してきた漢方薬は、ほとんどが更年期障害に用いる漢方薬なのです。

不正出血というのは更年期障害の中の大きな症状の一つなのです。そして、この不正出血が出始めたときに用いていた漢方薬は更年期障害に用いる漢方薬の一つであると同時に、不正出血に用いる代表的な漢方薬でもあったのです。

そのため、次に出す漢方薬をどうするか?結構迷いました。

でも基本的に更年期障害の症候一つだろうということで、更年期障害に用いる漢方薬の中から不正出血に使えそうな漢方薬でなおかつこの患者さんに使えそうなものをということで、来られる度に変更していきました。

そして、その都度、不正出血が止まったり、止まらなかったり、その量が増えたり減ったりしました。

どうも、本質を捉え切れていない気がして、もう一度、更年期障害から離れて、不正出血を引き起こす婦人科の病気について考えてみました。

そうすると・・・可能性が高いのが子宮の腫瘍関係なのではないか?という結論に至りました。

そのため、患者さんに子宮鏡の検査を勧めたのですが、病院嫌いの方みたいで、何度促しても一向に行かれる気配がないのです。

そこでとりあえず、漢方薬の中で、良性腫瘍に用いるような漢方薬を出して様子をみることにしました。

不正出血漢方治療イメージ

それから2~3週間間隔でご相談に来られていたのですが、本当に薄皮を剝くように徐々に徐々に不正出血の量と頻度が減ってきました。

そして、この漢方薬に変更してから約3か月でやっと不正出血の量が3/10まで減ってきました。

まだ完全に良くなったわけではないですが、やっと治療のめぼしがついたなと思いました。

ちょっとだけホッとしています。

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