患者さんからTELがありました。
この患者さん遠方の方なのですが、紹介でご相談を受けているのです。
最初の相談内容は生理不順でした。
この生理不順は数年かかりましたが、3か月に1回の頻度でしか来なかった生理が毎月来るようになりました。
その次に肌荒れや、皮膚の痒みなどの相談に移行してこれも1年以上かかりましたが、食事やそのほかのスキンケアまで含めて指導することによって、大きな崩れは出なくなりました。
この患者さんの特徴は今ある症状が気にならなくなると、他の症状が気になりだすという傾向がありました。
そのため、情緒(イライラ)の問題、妊活の相談、更年期障害の治療など、1年間以上に渡って漢方治療を行っていました。
そして、それらが一区切りついたところで、潔癖症(強迫性障害)の治療を願いされました。
もともとこの症状はあったそうなのですが、お子さんが大きくなってきて、学校から帰ってくる際、玄関から家に上がる際にほこりや花粉やゴミや感染源など・・・様々なものが気になるようになってきたのです。
最終的に些細なことでも手を洗わないと気が済まなくなるそうなのです。
そして、その症状はコロナ喎になってさらにひどくなってきていて何とかしてほしいとのことでした。
そこで、ここからは潔癖症(強迫性障害)の治療を始めたのですが、時々、更年期障害の症状が現れたり、反抗期に入ってきたお子さんとの関係でイライラがひどくなったりでその都度それらの症状に対応しながら治療を行ったため、何度も治療を中断することになりましたがやっと最近患者さんから前より気にならなくなってきているというお話を伺えるようになりました。
潔癖症(強迫性障害)の治療を始めて約2年ですがやっと少し目途がついてきました。
メンタルに関わる問題は時として時間がかかるものですが、辛抱強く治療を続けることで実を結ぶこともあるのです。
少しだけホッとしています。