不妊症例のUPが追いつかず、年単位で以前の症例です。ご了承ください。

HPを見て患者さんが来られました。

なかなかお子さんができないということでご相談に来られたのですが、二人目不妊のご相談です。

病院の不妊検査で大きく引っ掛かるようなものも無く、ご主人の精液の検査でも特に問題は無かったという事でした。

また生理周期の長い(40日~50日周期)の生理不順にも悩まれているとのことでした。

妊活は約1年半前から再開されてタイミング療法を行っていたとのことです。

その間に2度妊娠されたそうなのですが、いづれの場合も比較的初期に流産されたそうです。

また、不妊治療によるものか?それとも別のが原因かわからないそうですが、最近体重が増えているそうです。

これらのことを踏まえて、不妊治療を希望されて来られました。

そこで今までの症状を整理ながら不妊治療の方向性を探ることにしました。

まずですが、お子様は保育園に通われている位の年齢ですので、一人目妊娠されてから少し時間が経っているという事です。

ただ、現在のこの方の年齢はまだ35歳になっていないですし、タイミングをとっている間に2回も妊娠されているわけですから、通常考えると卵巣機能は衰えていないと思われます。

漢方治療イメージ

それ以外の症状は、下半身の冷え症があるということ。

そして生理周期が40日~50日周期と長めであること、生理の量は普通だけれども、生理の始まりごろにレバー状の生理が出ること。

事実として体重が増えていることなどから、漢方的には瘀血(血流障害)がある事は間違いない感じでした。

ただ、実際にこれが不妊の、直接的な原因かどうかは別問題である事も多いのです。

そのため、東洋医学的に不妊症の反応の出るポイントでチェックしてみると、今回に関してはやはり瘀血(血流障害)の問題が不妊に影響しているように思われました。

そのため、この患者さんには、活血薬(血液をサラサラにする漢方薬)の中からこの患者さんに合うと思われるものを選んで、取り合えず7日分お出ししました。

次来られた際に再度チェックしなおすと、体質的に瘀血(血流障害)の問題は間違いなくあると思いましたが、漢方薬の組み合わせは若干修正が必要に思いました。

そのような修正を2~3回繰り返しました。

そして、大体漢方相談に来られ始めてから2か月経過した頃に人工授精を行ったのですが、この人工授精で妊娠されたのです。

個人的な感覚としてはあっという間でした。

そして、妊娠は継続されたようで良かったです。