HPを見て県外から患者さんが来られました。
この患者さん、約半年前から、血痰が出るようになり、咳も出るようになり徐々に治まらなくなったため、病院で診てもらったところ、非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の診断が出て、病院の抗生物質が飲みたくないということでご相談に来られたのです。
ただ、非結核性抗酸菌症(肺MAC症)の診断を受けたのは比較的最近ですが、痰が出始めたのは約2年前からだそうです。
そして、体重が徐々に減ってきていて、もともとあった体重よりも約5kg減少、CRP(炎症因子)は正常値の約10倍だったそうです。
そして咳の状態は軽い時で1日20~30回、ひどい時だと1日70~80回くらいするそうです。
咳は特に朝が酷く、朝は身体のだるさもあるそうです。
そして咳に交じって痰も出るそうです。ただ痰の量そのものはそれ程多くは無いそうです。
ただ、痰の色は黄色よりももっと茶色に近い濃い色だということでした。
あとは鼻水も出るそうです。
これらの症状と東洋医学的な問診、および、その他の東洋医学的なチェックを行い、それらを総合的に判断し、非結核性抗酸菌症に用いる漢方薬と咳止めの漢方薬をお出ししました。
非結核性抗酸菌症(肺マック症)の漢方薬を服用し始めると、食欲が増えて体重の減少が止まり、徐々に体重が増えてくるケースが多いのですが、この患者さんの場合、1か月後にご相談に来られた際には食欲はあると言われていました。
また咳の薬ですが、非結核性抗酸菌症(肺マック症)の患者さんは粘膜が弱く、その結果刺激に弱い方が多いのです。そのため気温差や黄砂、pm2.5など外的刺激が誘因となって咳が出ることも良くあることなのです。
そのため、刺激に対して過敏になるのを防ぐような漢方薬を服用していただいたのですが、咳が劇的に減ったとまではいきませんが、連続で出ていた咳が連続で出なくなったということでした。
そこから、大体1ヵ月間隔でご相談に来られました。
非結核性抗酸菌症(肺マック症)の体質改善に用いる漢方薬は基本変えないのですが、咳止めの漢方薬は、来られる度に少しずつ修正する感じでした。
血痰に関しては正直しばらくの間は一進一退でした。
咳に関しても日によって違うみたいですし、朝と夜ではまた出る咳の感じも異なるので一概には言えませんが、全体としては微妙に微妙に効いている感じでした。
漢方治療を始めてからおおよそ、半年で痰の量は半分くらい、咳は3割くらい減ったそうです。
ただ、血痰に関しては、一進一退でしばらく出てないな、と安心していても、時折思い出したように続くことがあり、油断できない感じでした。
また、咳の状態も明らかに季節の影響は受けていて、その季節に応じて咳の漢方薬は都度都度修正をおこなっていきました。
そして漢方薬の服用を始めて8か月くらい経過した頃、病院でレントゲンを撮ってもらったら白い影が新たに映っているということでご相談を受けました。
そこで今服用されている漢方薬もチェックしましたが、それは合っているように思われました。
また、少し前の検査では非結核性抗酸菌は見つからなかったということで、ちょっとおかしいと思いました。
そこで患者さんに最近何か変わったことをしたり、始めていないか?お伺いしたところ、身体に良いという話を聞いて新たにサプリメントを1か月前から飲み始めたということでした。
それを東洋医学的にチェックすると、それが身体にストレスを与えているように思われました。
そこで、そのサプリメントを止めてもらうようお願いしました。
その話をして、患者さんから改めて現在服用されているサプリメントや食事で良くないことをしていないか?をチェックしてほしいということでしたので、様々なものをチェックしました。
そして、数か月後に再びレントゲンをチェックしたところ、新たにできていた白い影は消えていたということでした。
身体に良いと言われるものでも自分の身体に合わないものはストレスになるので結果として免疫が下がり、結果として何らかの感染を引き起こしてしまうのです。
丁度この時期に血液検査を受けられていて、CRP(炎症因子)は最初に来られた頃に比べると6割程度まで下がっていました。
そして1年経過した段階でもまだ咳も痰も鼻水も出ていて血痰は時折は出るという感じでした。
全体としては徐々には減っているけれども、全く無くなるというレベルまではいかない感じです。
また、季節が巡り、体質改善の漢方薬は一緒で、冬になると乾燥から空咳がでるのでそれを予防する漢方薬をその時の状態に合わせ都度修正を行いながら治療を行いました。
咳止めの漢方薬にも体質改善的な漢方薬を組み合わせてみたり、試行錯誤しながら漢方薬をお出しして、最近でやっと最初のひどい頃の半分くらいまでは咳は治まってきてる印象です。
そして、当初のように体がしんどいしんどいという事は言われなくなりました。
体重も一番減っていた時期と比べると4kg近く増加しています。
痰の量も最初よりは減って、痰の色も当初よりは薄くなっています。
血痰は全く出ないという訳ではないですが、全体としては出る頻度は減ってきている感じです。
そして最近病院で再び検査を受けたところ、肺の影が2か所減っているという事でした。
漢方薬を服用し始めてから約2年が経過し、治ったわけではないですし、今も症状に関しては油断できない感じですが、良かったり悪かったりを繰り返しながら全体としては少しずつ良くなっているという感じです。
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