この患者さんはHPを見て漢方相談に来られました。

ステージ2の大腸がんの手術してから、わずか9か月で肺に転移が見たかったのです。

非常に厳しい状況でしたが、手術が無事成功し、ガンはきれいに取り除かれたそうです。

しかし、成功したとはいえ、前回の成功した手術の後転移が見つかったという経験から

なんとかガンの再発予防ができないものか?と手術をしてから約1年後にご相談に来られたのです。

そこで、東洋医学的にこの患者さんの身体の状態をチェックしました。

通常、私の薬局ではガンに関しては2か所のツボの反応でチェックしています。

手術が上手くいっていると、東洋医学的なガンの反応の出るツボの2カ所の反応を感じない~弱く感じる位なのです。

全く感じない場合は漢方薬は必要無いことが多く、病院で定期的にチェックしてもらうだけなのですが、この患者さんに関しては、東洋医学的なガンの反応の表れるポイント(2カ所)に強い反応を感じました。

そのため、漢方薬を服用していただくことにしました。

そこから、病院での検査を受けられながら漢方薬を服用していただきました。

病院では一度も再発の診断は出ませんでしたが、東洋医学的なツボの反応としてはしっかりとあったので、検査の度に毎回大丈夫だろうか?と心配していました。

この強い2カ所の反応のうち1か所の反応を感じなくなるまで3年以上かかりました。

さらに残りの1か所の反応が消えるまで約2年かかりました。

気が付けば5年以上も漢方薬を服用していただきました。

長い道のりでしたがもうちょっとで終了です。

そこで、今回は漢方薬を一切出さず、再度1か月後に来ていただいて、特に問題を感じなければ卒業です。

自分にとっても予防とはいえ、ガンと向き合うのは怖さがありました。

なので正直少しホッとしています。