近年のコロナの影響で一般の方の免疫に対する意識が高まっているように感じます。この免疫を高めるために何をすればよいか?に対して、漢方の秋から冬にかけての風邪を予防するための養生法は免疫を上げるヒントになるのではないか?と思います。
例えば、身体を冷やさない(薄着をしない)。もし冷えを感じたら(寒気、透明な鼻水、くしゃみ等)身体を温める。特に身体の内側から温まるような食べ物(生姜・ネギ・ニラ・唐辛子・ニンニクなど好きなもの)を摂ることなどです。
この温め方の目安はじんわりと汗をかくくらいまでで、この温まった状態で布団に入って寝るのが理想です。
また喉の乾燥から咳が起きるようなタイプの方は秋の果物(梨やブドウなど)を毎日少量でも良いので食べることもこの時期には有効です。

かなり前置きが長くなってしまいましたが、今回は意外と知られていない漢方薬の使用期限についてお話ししたいと思います。
漢方薬に関わらず、どんな種類であれ「薬」と名がつくものには必ずといっていいほど、使用期限があります。
もともと漢方薬は、それほど厳格な使用期限が決まっているわけではありません。ただし、漢方薬がエキス顆粒化されてから、環境や条件によって使用期限や適切に保管しないと漢方薬本来の効能が発揮されなかったり、場合によっては服用によるリスクが生じる場合もあります。
漢方薬の使用期限はもちろんありますが、そこまで厳密でなくてもいい場合もあります。しかし、漢方薬の種類と保存方法によっては注意しないといけない場合もありますのでここで改めてお話しします。
末尾には当局のご紹介もさせていただいておりますので、ぜひ最後までご一読下さい。

漢方薬の使用期限は?

漢方薬の使用期限は、どのぐらいの期間で設定されているのでしょうか。ここでは、漢方薬の使用期限について詳しくご紹介いたします。

基本的には3年で設定されている

ほとんどの顆粒状漢方薬は、3年という十分な使用期限があります。ただし、これは「開けていない状態」での使用期限であることがほとんどです。開けてしまった場合、3~6ヶ月程度と非常に短くなります。
保管状態が適切でないと、使用期限がまだ十分ある状態でも有効成分が減ってしまっていたり、品質が変化している場合があります。長い間保管している漢方薬やいつもらったかわからない漢方薬は、基本的には処分することをお勧めします。

今も体調が同じとは限りません!必ず専門家に相談を

西洋薬や他のどんな薬でもそうですが、漢方薬もご相談いただいた時の症状や体質に合わせて薬を調合し、お渡ししています。そのため、現在の症状と漢方薬をもらった時の症状が同じとは限りません。
また、同じように感じても、実際に診察すると原因が全く違ったもので、お持ちのものとは異なる漢方薬でないと効果が出ないことも多くあります。使用期限が大丈夫であっても、今の体調、症状と一致するとは限りませんので、必ず専門家に一度ご相談下さい。

漢方薬の保管方法について詳しく解説!

漢方薬の使用期限が意外と長いことに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、その使用期限も、保管方法によって大きく変わってくるので注意が必要です。この項目では、漢方薬の保管方法にについて詳しくご紹介いたします。

漢方薬は「湿気」に注意が必要

漢方薬の顆粒剤の場合、メーカーによって吸湿性が異なります。吸湿性の低いもの(湿気にくいもの)はある程度時間が経過しても品質に問題はありません。
しかし、顆粒剤の中でも吸湿性が高く、なおかつ、その漢方薬が薬局で分包された場合は、湿気で固まってしまうことがあります。それらが分包されて1週間とか2週間程度であれば噛んで飲んだり、お湯に溶かして飲んだりすれば問題ないと思います。
しかし、その分包した漢方薬を湿気を避けることなくそのまま放置した場合は、漢方薬がキャラメル状にまで固まってしまうことがあります。そのような状況で梅雨を迎えるとごくごく稀にですが、漢方薬がカビてしまうこともあります。カビてしまったものはさすがに飲めません。そのため、基本的に漢方薬の保管は乾燥材を沢山入れたお菓子箱や乾燥剤を入れ空気を抜いて、ジッパー付きのビニール袋に入れ、冷蔵庫で保管するのが安心かつ安全です。

直射日光・高温を避けて、安定した温度と湿度の場所での保管を

他の薬と同じく、直射日光や高温の場所で保存すると、成分が変質してしまう可能性があります。上記の湿気と同様、できるだけ避けて、涼しい場所で保管して下さい。

におい・色に異常を感じたら服用しない

漢方薬は吸湿性が高いというお話を先ほどしました。吸湿性の高い漢方薬は湿気を吸うと色が濃くなります。それが短期間で生じた場合は特に気にする必要はありませんが、分包した漢方薬をちゃんとした保管をせず、年単位で保管した場合は、先ほど挙げたようなカビの原因になったりもします。
また漢方薬の中にはもともと香りの強いタイプの漢方薬というのがあります。その香りの成分(精油成分)が漢方薬の効能に深く関わっていることが多いのです。そのため、保存があまりにもずさんで、そういった漢方薬の香りが失われてしまっている場合、同様に漢方薬の効能も失われている可能性が高いのです。そういった場合は漢方薬が害になることはないですが、漢方薬を服用しても効能が期待できない可能性もあるのです。
そのため、必ず専門家に相談し、新しい漢方薬を処方してもらうようにしましょう。

漢方のことならお任せ下さい!広島の「漢方薬局ハーブス」のご紹介

ここまで、漢方薬の使用期限や保管方法について詳しくご紹介してきました。当局では漢方薬の使用期限や保管方法はもちろん、処方、服用方法、西洋薬との併用など、あらゆる漢方のご相談を承っています。
最後になりますが、当局の特徴についてご紹介いたします。ぜひ、漢方についての疑問をお持ちになったり、ご相談したいことがございましたら、「漢方薬局ハーブス」へご相談下さい。

1.完全予約制です

当局では一人一人じっくりとお時間をとって漢方相談を行うのが基本方針となっているため、完全予約制です。初回の相談時間は1時間を目安にし、患者様の体質や悩み事、症状に合わせて漢方を調合、カスタマイズしていきます。完全オーダーメイドの漢方薬を調合できるのが、当局の強みです。
ご相談の多い疾患としては、以下のようなものがあります。
・不妊治療
・子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系疾患
・関節リウマチ・がん・肝炎などの難病
・五十肩・膝の痛み・慢性腰痛などの整形外科(痛み)
・間質性肺炎・気管支喘息などの呼吸器系
他にも多くの疾患・症状に対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談下さい。
ご相談の多い症状・疾患についてはこちら

2.整体・経絡治療経験の漢方薬剤師が在中しています

カイロプラクティックやオステオパシーといった整体・経絡治療の経験がある漢方薬剤師が在籍しています。そのため、不妊症やパニック障害、アトピーのような症状だけではなく、五十肩やリウマチといった「身体の痛み」のご相談にも対応しております。
幅広い視点を持ち、日頃の生活習慣を含めた、健康を維持管理するための「養生法」を含めた漢方相談が可能です。

3.相談料はいただいておりません

当局では、漢方薬を服用されることが前提でのご相談ですので、相談料はいただいておりません。費用はあくまで、漢方薬代のみになります。
ただし、漢方薬の費用は明確に決まってはおりません。患者様のご病気や症状の重さ、使用する漢方薬の種類や量などによって変わってきます。目安としての金額はこちらのページをご覧下さい。詳細な価格については、相談時にお問い合わせください。
遠方の方も、メール・電話でのご相談が可能ですので、お気軽にご相談ください。遠方の方の漢方相談についての流れはこちら

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