紹介で患者さんが複数名で来られました。

ご相談内容は、3名とも鼻炎、喘息、風邪を引きやすいなどでした。

そこで、それぞれの患者さんの今までの病歴や現在の状況、及び東洋医学的な問題をチェックしました。

その結果、お一人は治療する必要は無い(健康)と判断しました。

あとの二人のお子さんのうち、お一人は喘息が主な症状で、病院で出されているお薬を飲まないとすぐに悪化するとのことでした。

私が東洋医学的にいろいろな質問、及びチェックしてみたところ、この方の本当の原因は鼻炎による後鼻漏が原因ではないか?と思いました。

というのも、お話をお伺いしていたら、むしろご本人の自覚症状は鼻づまりの方が酷かったのです。

この鼻詰まりの原因には若干アレルギー性鼻炎も関係している気もしたのですが、鼻水は少なかったこともあり、どちらかと言えば副鼻腔炎が主なのではないか?と思いました。

そのため、この患者さんには副鼻腔炎の治療をしようと思ったのですが、最初は合う漢方薬を見つけることができず、1週間待っていただきました。

その後、3週間後に1回漢方薬を変更し、その後はずっと同じ漢方薬で体質改善を行いました。

そして、漢方薬を服用し始めてから約4か月で治療を終了しました。

その後の状態も病院のお薬を飲まなくても大丈夫になったとのことでした。

漢方治療イメージ

この方の体質改善のための治療期間は通常よりもかなり短めで済んだのですが、それは症状が軽く、喘息になってからの期間も短かったためだと思います。

もう一人の患者さんは副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、喘息などがありました。

ぜーぜーひゅうひゅうという喘鳴と黄色い鼻水、少量の痰が良く出るという事でした。

そのため、喘息用の吸入薬や抗アレルギー剤の内服もされていました。

そして、育ち盛りにもかかわらず、体重がなかなか増えないことも、親御さんは心配されていました。

そして、東洋医学的な質問やチェック法を行った結果、私の見立てではこの患者さんも、喘息を含め、根本的な原因は鼻炎にあるように思いました。

そこで、この患者さんに合う、鼻炎の漢方薬を探してみることにしました。

この患者さんは私の薬局で用いる漢方薬の中では割と定番のものが合うように思われました。

それを、服用していただくことにしました。

そして2~3週間に1回程度の頻度でご相談に来られたのですが、来られる度に順調に改善され、喘息も鼻炎も落ち着いてきました。

また、それと同時になかなか増えなかった体重も増えるようになりました。

そして、約8ヶ月で治療が終了しました。

やれやれ、これで一区切りついたとホッとしたところ、付き添いに来られていたおばあ様から、私もみてもらいたいというご相談がありました。

症状をお伺いすると・・・何と鼻炎でした(笑)

治療はまだまだ続きそうです。