ホームページを見て患者さんが来られました。

症状はアトピー性皮膚炎です。

この症状、小さい頃にあったのですが、それから成長して時々悪化した時にステロイドを少し塗る程度で症状は落ち着いていたそうなのです。

症状が再び悪化したのはおおよそ3年前だそうです。

きっかけは脱ステロイドをして完全にステロイドを抜いたことによるリバウンドだったそうです。

それから色々努力されたという事ですが、1年前からステロイドを再開し、前よりはましになったそうです。

しかし、まだまだ症状が出てくるということでした。

症状が出る場所は頭、脇、下半身で、症状として痒み、ひどくなると患部から汁が出るそうです。

そして、どういう時に症状がでるのかというと、日中はほぼ症状が出ず、お風呂上り、夕方の仕事終わりに出ることが多いそうです。

また、季節の影響としては夏に汗で悪化、冬に乾燥で悪化するそうです。

それ以外に悪化する要因としてはチョコレート、乳製品、アルコール、唐辛子などを摂ると悪化する傾向があるそうです。

病院の検査ではTARCやIgEなどアレルギー体質で上がる値が異常に高かったそうです。

漢方治療イメージ

これら以外に漢方的な問診、舌診、その他の東洋医学的なチェックを行ってみて総合的に判断した結果、精神的ストレスや自律神経の乱れが皮膚の痒みに大きく影響を与えているように感じました。

そのため、精神的なストレスを緩和し、自律神経を整えるような漢方薬を服用して様子を見てもらうことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると、まだ痒いのは痒いそうですが、お風呂上がりの頭皮の痒み、下半身の痒み、夕方の仕事が終わった後の頭皮の痒み、下半身の痒みいづれも減っているという事でした。

そして、頭皮から出る汁も出なくなったそうです。

自覚症状としては改善している様でした。そして東洋医学的なチェックも行いましたが、漢方薬の量や組み合わせ等も含め、まだ合っているように感じました。

そこで、、同じお薬をまた2週間お出しして様子をみていただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

明らかに痒みが和らいでいるとのことでした。

今までは痒みで夜に1回くらいは起きていたそうですが、夜1回も目覚めなかったそうです。

また、通常は生理期間に痒みが増して悪化することが多かったそうですが、今回は悪化することが無かったそうです。

さらに出張があると悪化しやすかったそうですが、今回は出張が数回あってストレスがかかったそうですが、悪化しなかったそうです。

東洋医学的にチェックしても今の漢方薬で合っている感じだったので、また同じ漢方薬を服用していただくことにしました。

今のところ順調です。