HPを見て遠方から患者さんがご相談に来られました。

相談内容はむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)です。

この症状になってからもう4~5年経過しているそうです。

症状としては足の中でも特に付け根の部分に不快感が出るそうです。

この症状どういう時に出てくるのかお伺いすると、就寝時、そして日中、夜問わず、じっとしていたら症状が出るそうです。

それ以外には足裏のほてりが気になるそうです。そのほてりが気になって寝つきが悪いそうです。

このような症状のため、最初は神経内科に受診したそうですが、そこで出されたお薬を飲んでも、改善されないため、遠くからわざわざご相談に来られたのです。

そこでこの患者さんに合う漢方薬を探してみることにしました。

西洋医学的に、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の最も多い原因はわかっていないのです。(原因不明)

原因がはっきりわかっているもので最も多いのが貧血です

しかし、この患者さんには貧血はありませんでした。

そして、原因のハッキリわかっている二次性の原因に中にもこれが原因と言い切れるような原因は特に見当たりませんでした。

漢方治療イメージ

そこで、患者さん自身にこの病気になった原因に心当たりはないか?お伺いすると、仕事のストレスではないか?といわれたのです。

私も長年、このむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)を治療してみて、この病気の原因と思われるのが、自律神経の乱れやストレスなのです。

そこでそこら辺に関して更に聞いてみると、睡眠障害がある事がわかりました。

それ以外にPMS(月経前症候群)の症状があると思われました。

ただし、PMS(月経前症候群)の症状があるから必ずむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)が悪化するわけでは無く、ご本人曰くその関連はないのでは?といわれていました。

あと、自律神経的な関連から季節や天候の影響を受けるかお伺いしたのですが、それは特に関係している様には思わないとのことでした。

これらの事から、この患者さんの場合は自律神経の乱れというよりは完全にストレスが関係しているように思われました。

そこでさらにこの患者さんに色々東洋医学的な質問を行い、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。

そのお薬とりあえず2週間分お出しして様子をみてもらうことにしました。

そして、その患者さんから2週間後連絡があり、症状が明らかに減ったと言われたのです。

そこで、改めて東洋医学的にチェックしてみたところ、やはり合っているようでした。

そのため、同じ漢方薬をお出ししました。

そしてまた1か月後にご相談があり、以前よりも調子は良くなっている様ですが、まだ症状はでるとのことでした。

そして、それは職場のストレスが強くなると出てきている様でした。

再度身体の状態をチェックしたところ、それでもまだ漢方薬は合っている気がするので同じ漢方薬をお出ししました。

それから、さらに2か月後、再度ご相談の際に少し、改善が止まっている気がしました。

そこで、再度身体の状態をチェックすると、今の漢方薬では合わなくなってきている気がしました。

そこで、漢方薬を修正してお出ししました。

その後、このむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症状は出なくなったそうです。

とりあえずですが、良かったです。

※さらに詳しくむずむず脚症候群について知りたい方はこちらを参照してください。