ドラッグストアに行くと「漢方薬コーナー」があると思います。ずらっと並んだ市販の漢方薬を見ながら、自分の症状に当てはまるものを購入するという方も多いのではないでしょうか。
しかし「市販の漢方薬を飲んでいるけど、効果が感じられない」という方もいらっしゃると思います。そのような方には、漢方薬局でもらう漢方薬がお勧めです。
では、市販の漢方薬と漢方薬局の漢方薬にはどのような違いがあるのでしょうか。この記事で詳しくご紹介いたします。

漢方薬局でもらう漢方薬と市販の漢方薬の違いは?

漢方薬局でもらう漢方薬と市販の漢方薬には、どのような違いがあるのでしょうか。成分量や法律上の分類まで、詳しくご紹介いたします。

漢方薬局でもらう漢方薬の方が成分量が多いことがある

「薬局でもらう漢方薬」も「市販の漢方薬」も、作り方としては「エキス剤」と呼ばれるものが主流となっています。エキス剤とは、煎じた生薬の液体からそのエキスだけを抽出し、顆粒や粉末に加工したものです。飲む前に煎じたり、あらかじめ仕込みをしておく必要がなく、外出先等でも気軽に飲めるのが大きなメリットです。
どちらも作り方は同じなのですが、市販の漢方薬は薬局でもらう漢方薬の5割~8割程度の成分量しかないことがあります。これは、不特定多数の人が服用しても副作用が起こりにくいようにしているためです。
どこで見分けるかというと、市販薬の箱や添付されている説明書の成分欄に「葛根湯エキス(3/4量)等と記載されていることがあります。これは「処方漢方薬の3/4の成分を含んでいます」という意味です。

成分量が少ない分、効き目はマイルドで「効いているのかどうかわかりづらい」という場合があります。例外として、一部の市販漢方薬には、薬局でもらう漢方薬と同じ成分量のものがあり、こちらは「満量処方」と箱や説明書に記載されています。

法律上の分類が違う

薬は、法律上では「薬局医薬品」「要指導医薬品」「一般用医薬品」の3つに分けられます。それぞれ、販売できる人や販売方法の規制が異なります。
以下にわかりやすく解説します。

・病院から処方してもらう漢方薬…「薬局医薬品」
・ドラッグストアで購入できる漢方薬…「一般用医薬品」
・一部の西洋薬に該当するもの(漢方薬には当てはまらない)…「要指導医薬品」

さらに、薬局薬は「医療用医薬品」と「薬局製造販売医薬品(薬局製剤)」があります。
「医療用医薬品」は病院で処方してもらう薬のため、インターネット等の通信販売はできません。対面販売のみとされています。
「薬局製造販売医薬品」は、行政の許可を得て薬局内で薬剤師が薬を作り、インターネット販売が可能です。

漢方薬局で漢方薬をもらうメリットは?


ここまで、市販の漢方薬と漢方薬局でもらう漢方薬の違いについてご紹介してきました。では、漢方薬局へ相談に行き漢方薬をもらうメリットはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介いたします。

メリット①自分の体質に合った漢方薬をオーダーメイドできる

漢方薬局でもらう漢方薬は、何よりも「オーダーメイドである」というのが大きなメリットです。患者様の気になっている疾患、症状に対して漢方的な体質を見極め、最適と思われる漢方薬を経験豊富な漢方専門薬剤師がご提案いたします。そして、その漢方薬の働きを最大限発揮させるための養生法(生活上の注意点)もお伝えいたします。
漢方薬局ハーブスの漢方薬剤師は20年のキャリアを持ちます。ぜひ安心してご相談下さい。

メリット②きめ細やかなアフターフォローがある

漢方薬局ハーブスでは、「漢方薬を渡して終わり」ではありません。漢方薬を飲み始めてからの体調の変化やお身体全体の状態を、次回ご来局いただいた際に必ず確認いたします。前回お渡しした漢方薬が合っているかどうかを確認するということを繰り返し、常に患者様にとって最適な漢方薬の選定を心がけております。

まとめ:市販の漢方薬に不安を感じる方は、漢方薬局の漢方薬がお勧めです

市販の漢方薬では不安だったり、上手く効果を感じられずに飲むのを結局やめてしまうという方も多くいらっしゃいます。そもそも、本当にご自身の体質や症状に合っている漢方薬なのかは、素人には判断できません。ですので、お悩みの症状がある際は漢方薬局へ相談することをお勧めします。専門の漢方薬剤師がきめ細やかなカウンセリングを行い、患者様の症状や体質に合った漢方薬をご提案いたします。ぜひ漢方薬局ハーブスまでご相談下さい。