早発閉経の患者さんで特に重視する数値としては卵胞刺激ホルモン(FSH)と抗ミュラー管ホルモンAMH(卵巣年齢 ) が有名ですけれども、それ以外にやはり卵胞ホルモン(エストロゲン:E2) も重要です。
私が通常、早発閉経の漢方治療をしていく時に最も重視している指標は卵胞刺激ホルモン(FSH)の値です。
そこで、今回は早発閉経とエストロゲン(E2)の関係について説明します。
早発閉経とエストロゲン(E2)について
ここの値が高いか低いかによって用いる漢方薬が大きく異なってきます。
そのため卵胞刺激ホルモン(FSH)は必ずチェックするようにしています。
しかし、高度な不妊専門のクリニックで特に早発閉経などを得意とするようなクリニックの場合には 卵胞刺激ホルモン(FSH)極端に げようとしないところもあります。
普通に考えると卵胞刺激ホルモン(FSH)が高い状態であると卵が育たないと考えられるのですけれども卵胞刺激ホルモン(FSH)が高くても卵が育つ場合というのはあるのです。
その指標に卵胞ホルモン(エストロゲン:E2)が使われていることが多いと思います。
早発閉経で何人もの 患者さんを治療していますけれども、卵胞の卵が育っているかどうかの基準となる値が大体、卵胞ホルモン(エストロゲン:E2)が200を超えてくるあたりなのです。
早発閉経の患者さんで漢方を飲んで100を超えてくる人は結構いるのですけれども200(pg/ml)を超える人はなかなかいません。
一方病院の治療も同様で、ホルモン剤も上手に使うと卵巣内の卵胞を育てることができるのです。
けれども早発閉経の場合、卵胞ホルモン(エストロゲン:E2)が200(pg/ml)を超えてくることは少ないです 。
仮に200(pg/ml)を超えていたとしてもホルモン剤を止めてしまうと100(pg/ml)ぐらいに下がってしまうことがよくあるのです。
これは飲んでいるホルモン剤にエストロゲンのような作用があってその値を計測しているために200を超えているように見えてしまうことがよくあるのです。
まとめ
このようにそれぞれの治療ではなかなか200(pg/ml)を超えることができないのですけれども、病院の治療と漢方薬を組み合わせることで卵胞ホルモン(エストロゲン:E2)が200(pg/ml)を超えてくる 確率は上がります。
理由はどうしてなのかわかりませんが、特に神戸夢クリニックと英クリニックと漢方薬との相性が良いように感じています。
そのため基本的には漢方と病院の治療の併用が望ましいのではないかと私は思っています。