広島県外から うちの薬局に通われている 早発閉経の患者さん の一人が現在 大阪のIVFなんばクリニックに通われています。
以前は 神戸夢クリニックに通われていたのですけれども、漢方を併用し始めてから、卵が不定期ですができるようになり、その卵が成熟卵になって受精して、胚盤胞まで進むようになり、卵を返せるまでになったのです。
しかし最近は採卵してもなかなか成熟卵にならず、成熟卵になっても、受精させてみると胚盤胞までうまく育たなくなってきていて、採卵したものが成熟卵でなく変性卵となりが中心になってきていて、さらに空砲が多く目立つようになってきていたのです。
それで治療が難しくなったのかなと思い病院を変えられたみたいです。
それで そこで半年ぐらいは治療続けられていはるのですけれども、どうも結果は思わしくないみたいです。
少なくとも早発閉経の治療に関して言えばIVFなんばクリニック の治療技術は夢クリニックなどに比べると 少し落ちるような印象を持っています。
それはなぜかと言うと 基本的に 待ち続ける治療だからです。
IVFなんばクリニックの早発閉経の治療の特徴
IVFなんばクリニックの早発閉経の治療の特徴と言えるのはFSH(卵胞刺激ホルモン)のを極力下げて 卵巣が自律的に排卵するのを待つというやり方です。
なんばクリニックにかかわらずIVF系列のクリニックの考え方としては 早発閉経であっても 年に3から4回ぐらい卵が 育つ時期あるというような考え方のようです。
ただし卵巣内で卵が育っても排卵するまでは至らないケースがほとんどなのです。
そのため、排卵するまでは至らないけれども 育っている卵を上手く取り出して培養して、顕微授精で受精させて戻して妊娠させるという考え方が IVFなんばクリニックの早発閉経の治療に関する基本的な考え方だと思います。
この卵巣内で卵が育つのを待っている際に用いるサプリメントとしてDHEAとLカルニチン、この二つを同時に服用させるのがIVFなんばクリニックの特徴の一つかもしれません。
DHEAを用いるのは 卵巣を若返らせる目的であり(論文でそういう内容の事が発表されている)Lカルニチンを使うのはミトコンドリアを活性化するためだと思われます。
基本的にプレマリンを使いながらこの2つのサプリメントを併用する。(サプリメントはさらに追加されるケースがあります)
そして、あとはただひたすら待つのです。
基本的に遠方の患者さんは近くのクリニックに通いながら卵が育っているかどうかを定期的にチェックしていき育っているようだったら 大阪のクリニックに行くというやり方です。
けれども その卵が見つからなければ 基本的には行く必要はありません。
でも実際には何ヶ月かに一回は病院に行かれていたとは思います。
実際にうちの漢方薬局からIVFなんばクリニックに通われていた患者さんは3名ほどおられました。
実際にこの3名の中で卵が育ったのは1名です。
この3割の確率というのは確率としては高い気はします。
しかし実際に患者さんの経過を見てみると、後の2名は全く変化がありませんでした。
しかし、それでも治療法は全く変わることがなく、ある意味一貫していました。
この一貫したというのは重要な部分でもありますが、こと早発閉経の不妊治療に関して言えば当たり外れの大きい治療のような気がします。
IVF系列クリニック全般に言えることですけれども、とてもホスピタリティは高いと思います。
けれどもこれはどちらかといえば ホテルのサービスのような ホスピタリティなのです。
それがホテルのような建物にも表れているような気がします。
まとめ
不妊症の患者さんが気持ちよく治療を受けるということに関しては とても良いと思います。
けれども不妊治療の最高のサービスというのは妊娠させることだと思うのです。
その部分に関してですが、説明会を受けて来院を決意した患者さんの3名のうち2名は説明会で想像していた治療と実際の治療のギャップに戸惑っていました。
少なくともうちの漢方薬局の中だけで考えれば3割以上の確率で結果が出ているので、普通に考えるとむしろ良好な成績を残しているといえますが、治療そのものに関する満足度は人によってかなりバラツキがあります。
そこら辺のことも踏まえて、来院するかしないか考えられたら良いと思います。