この方がうちの漢方薬局に来られたのは約5年前の事です。

2年前から自力での正常な生理が来ていない。そしてFSH(卵胞刺激ホルモン)の値は来局当時68、AMH(抗ミュラー管ホルモン:卵巣年齢)は0.16という状態です。

1年以上生理が来ない状態が続けば閉経と考えられます。そしてFSH(卵胞刺激ホルモン)の値が26を超えてくると閉経状態、AMH(抗ミュラー管ホルモン:卵巣年齢)が0.16という値を年齢に換算すれば、恐らく50歳くらいこの方の年齢は1年前は39歳なので、早発閉経ということになります。

もともとこの方右卵巣は若くして全摘出していて、左の卵巣も卵巣嚢腫のため半分摘出しているのです。

そのためAMH(抗ミュラー管ホルモン:卵巣年齢)はどうしても普通の方と比べれば絶対低くなるのです。

しかし、2年前までは正常に生理が来ていたというのです。

生理が来なくなったきっかけは仕事のストレスだったと言います。

それをきっかけに仕事を休職しているのですが、生理の方は一向に回復しないということです。

そこでHPをみてうちの薬局に来ようと思われたみたいです。

うちに来られる前にもいくつかの病院に行き、最初は排卵誘発剤(クロミッド)の投与で治療を受けていたそうなのですが、全く効果が表れないため、カウフマン療法に切り替えて治療を7周期つづけたそうです。

しかし全く改善の気配もないので、広島では有名な不妊専門のクリニックに転院して治療をすることにしたのです。

しかしその不妊専門クリニックはホルモン療法を得意としているクリニックで、こういう早発閉経に対する治療のノウハウはほとんど持っていないのです。

結局そこでの治療もカウフマン療法で、卵巣を休めながらカウフマン療法を行う以外方法はないと言われたのです。

それでうちの薬局にこられた当時もカウフマン療法を基本的には続けておられました。

しかし、もう祖の時点で丸々2年は無月経だったのです。(たまにホルモン剤でとりあえずリセットする目的で生理を来させるような治療は受けていたようでした)

そして、このクリニックに通う限り、この治療が延々と続いていくことは簡単に予想できました。

早発閉経になるかどうかは紙一重の人妊娠しました!!あっという間でしたね!!
そこで早発閉経になるかどうか紙一重の人が妊娠するまでの経過を少し詳しく書きます。
1回目の採卵がうまくいった後 生理が来るのを待っていました。
そして生理が来た後 頭に入って体の状態をチェックしました。
そうすると右の卵巣に卵胞が見えました。
この時には病院の薬は何も飲んでいません。
漢方薬のみです。E2の値は300を超えていました FSHの値は20を切っていました。
今回は漢方薬が合っていてやっと効いてきたんだと思います。
今回は身体の状態が自然な状態でもよかったので病院では薬を出さずそのまま様子を見る形になりました。
その後卵が十分に育って採卵することができてなおかつ受精もできました。
その時に子宮内膜は9.4ミリでした。
この状態なら卵を返すこともできるだろうということで、新生胚を返すか、それとも前回凍結した卵をかえすか、卵の状態を見て決めることになりました。
そして受精させた卵の成長スピードがあまり速くなかったので凍結胚をもどすことになったのです。
その時にこの方の子宮内膜は9.4mm から7.7mmまで下がっていたのですが、病院の先生は7ミリ以上なら可能性はあるということで、この凍結胚を返されました。
その時に血液検査でホルモン値を測るとp 4の値が4を切っていて少し少ないということでデュファストンの注射を行いました。
それから約1週間後に妊娠の判定をしてもらったら陽性反応が出たのです。
3月末にはとても気分はどん底 だったこの方が、6月には妊娠している。

まとめ

やっぱり 病院選びは大事です。
そして合う漢方薬を飲むことも同じように大事ですその二つが上手く髪アウト思った以上に早く妊娠することがあります。
ちなみにこの神戸の病院は神戸夢クリニックと言うクリニックです。
関東では加藤レディースクリニックというクリニックが同じような治療を行っています。参考までに

早発閉経の漢方療法についてはこちら