基礎体温の高温期がガタガタになる3つの原因とその対策について書いています

基礎体温でも高温期でガタガタする場合の原因と低温期でガタガタする原因は異なります。

そして実際のところ、基礎体温で高温期にガタガタする場合は妊娠に直接関わる(不妊の原因が隠れている)ことが多く重要です。

そのため、ここでは高温期がガタガタになるときの原因と対策について書いています。

低温期のガタガタは妊娠に直接影響がない問題が多いのですが、低温期から高温期にまたがって基礎体温がガタガタしている場合は注意が必要です。

この部分をしっかり理解するためにも基礎体温の低温期がガタガタがする8つの原因と対策とは?は読んでみてください。

基礎体温の高温期がガタガタの時の原因と対策について

PMS(月経前症候群)

PMSは女性特有のもので、Premenstrual syndromeの略称です。

一般的には生理前3日から10日前までに起こる、身体的、精神的な症状を伴う身体の不調の事を言います

この症状は生理が始まるとともに急激に消失することが特徴です。

PMS(月経前症候群)の原因

この症状を起こす原因ははっきりとはわかっていません。

可能性としてプロゲステロン(黄体ホルモン)やセロトニン(脳内伝達物質)、やビタミンやミネラルなどの不足なども関わっているといわれています。

PMS(月経前症候群)の症状

イライラ、落ち込み、怒り、不安などの精神症状や眠気、倦怠感、腹痛、腰痛、乳房の張りと痛み、むくみ、吐き気などの身体症状が現れることがあります。

PMS(月経前症候群)に対する対策

漢方薬による治療が向いています

精神を安定させるためだけなら精神安定剤などの向精神薬の服用は妊娠した際の胎児への影響を考えるとおすすめはできません

漢方薬は妊娠した際でも胎児への影響はほとんどないものが多いので安心して服用できますし、自分自身に本当に合った漢方薬を服用しいた場合は思った以上に早く効果が出ることが多いです。

PMS(月経前症候群)の方の場合、この漢方薬が不妊治療になる場合が多いのです。

代表的なPMS(月経前症候群)の漢方薬

加味逍遙散・・・イライラ、落ち込みの激しいタイプ

さらに詳しく知りたい方はPMS(月経前症候群)

 

自律神経失調症

自律神経失調症とはその名の通り自律神経の調節がうまくいかず乱れることによって生じる病気です

自律神経失調症の原因

自律神経失調症を起こす最大の原因としては ストレスが挙げられます

それ以外には、アルコールの過剰摂取や薬物摂取などでも起こる可能性はありますけれども、生活習慣の乱れも大きな原因として考えられます。

自律神経失調症の症状

自律神経失調症には様々な症状があります

その中でも比較的多いものについて書いてみます。

めまい、全身倦怠感、動悸、息苦しさ、上腹部不快感、便秘と下痢を繰り返す、冷えのぼせ急に暑くなったり急に寒くなったりする、手汗がひどい、食欲不振、吐き気、胸焼け、嘔吐、腹痛 、頭痛、肩こり等など挙げればきりがないほど多岐にわたります。

自律神経失調症に対する対策

心療内科などで精神安定剤などを服用するケースもありますけれども妊娠のことを考えるとあまりおすすめはできません

少し時間がかかっても、漢方薬で安全に治療することをお勧めします。

自律神経失調症に対する漢方治療というのは かなり専門的な知識が必要になります。

そのため、ネットなどで漢方薬を購入されるよりは専門的なクリニックや漢方薬局で相談して服用されることをお勧めします。

さらに詳しく知りたい方は自律神経失調症

 

高プロラクチン血症

高プロラクチン血症とはその名の通り血液中のプロラクチンの濃度が通常に比べて高くなる状態のことを言います

プロラクチンとは別名乳汁分泌ホルモンといいます。

この名前から想像がつくと思いますけれどもお乳を出すために必要なホルモンです。

このホルモンは妊娠をきっかけに脳の脳下垂体前葉という場所から分泌されます。

そして母乳をあげている間は高い濃度が維持されていますが、断乳と同時に徐々に分泌される濃度が減ってきます。

しかし、妊娠していない、断乳したにもかかわらず、このプロラクチンが高濃度に分泌される方がおられるのです。

それが高プロラクチン血症の方なのです。

このプロラクチンの働きは お乳を出す働きと同時に黄体形成ホルモンなどの分泌を抑制します。

それによって次の排卵を抑制します。

つまり 母乳で子供を育てている間は次の妊娠をしないように調整をしているのです。

これは今育てている乳児を育てることに集中するために必要なことであると同時に、連続して妊娠しないように母体を守る行為でもあると考えられています。

このような働きのため、プロラクチンの分泌が軽度であれば、排卵が障害される結果、基礎体温の高温期が上がりずらくなったり、低めになったりします。

分泌が高濃度であれば、妊娠時のように排卵を抑制し、生理が来ない無月経の症状を起こすわけです。

高プロラクチン血症で基礎体温の高温期がガタガタになる場合は排卵は起こっている状態なので、高プロラクチン血症の中でも比較的分泌量が高くない時に生じることが多いのです。

高プロラクチン血症の原因

断乳後のホルモンバランスの調整がうまくいっていない、肉体的・精神的ストレス、抗うつ剤などの向精神薬の服用、甲状腺機能低下症、下垂体腺腫など

高プロラクチン血症の対策

西洋医学的な対策

カバサールやパーロデル、テルグリドなどを服用することです

これによってかなり短期間で改善されます。

ただし、ただしこれらの薬にはめまいや吐き気などの副作用が出ることが良くあります。

そのため、薬を飲むのを躊躇するケースや服用量を減らしながら服用するケースもあります。

漢方薬による対策

病院で出される高プロラクチン血症の薬のような即効性はないですが、徐々に改選する漢方薬はあります。

病院の薬で吐き気やめまいなどが出る場合は服用をお勧めします

さらに詳しく知りたい方は高プロラクチン血症

まとめ

基礎体温の高温期がガタガタになる3つの原因とその対策について書いてきました

基礎体温の低温期がガタガタの場合と比べ、基礎体温の高温期がガタガタの場合は不妊症に直接関わるような重要な要因が多いです。

そのため基礎体温がガタガタの時には不妊に関わる専門の病院で一通りの検査を受けられることをお勧めします。

それ以外の原因で精神・心理的などの問題に関しては、妊娠した後のことを考えると向精神薬を服用されるのはお勧めしません。

そのためでできれば漢方を主体としているクリニックや漢方薬局などの専門的な医療機関で相談されることをお勧めします。

もし当薬局でご相談のご希望があればお電話いただければと思います。

広島の漢方薬局ハーブスのTEL082-507-3470