ご紹介で患者さんが来られました。

主なご相談内容は冷え性と風邪をひきやすいこと、そして風邪を引いても治りにくいことでした。

それ以外に、股関節の違和感やむくみ、片頭痛、鼻炎なども少し気になるということでした。

そこで、まず冷え性はどこがどういう風に冷えるのか?をお伺いしたところ、身体全体が冷えるということでした。その中でも特に手足の冷えが酷いということでした。

そして、風邪はどんな感じで引くのかもお伺いしました。

そうすると・・・全く意外な答えが返ってきました。

汗をかく→冷える→風邪を引く

この流れで風邪を引くと言われるのです。

ではどういうときにどこに汗をかくのか?をお伺いすると・・・

人と話したとき(緊張した時)に脇、手足、ふともも、お腹、背中とほぼ全身に汗をかかれるそうなのです。

これは・・・単純な冷え性や風邪を引きやすい虚弱体質とは異なります。

この患者さんの冷え性の原因は精神的なところから来ています。

なので、当然一般的な冷え性の漢方薬では効かないと思いしました。

そこで、ここから東洋医学的な問診に加え、精神的(メンタル)的な部分に関する質問も行い、精神的(メンタル)的な問題に用いる漢方薬の中から、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。

漢方治療イメージ

お薬はあがり症の方に用いることの多い漢方薬でした。

そして2週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・

ちょっとですが変な汗が減ったそうです。今までは車に乗ったらジクッとするような変な汗が出ていたそうですが、それが出にくくなったそうです。

そして人と話す時に出ていた変な汗が出にくくなったそうです。

ということで良さそうだったので、このまま漢方薬を続けていただくことにしました。

それからは約1か月間隔でご相談に来られました。その1か月後には汗で冷えていた手が温かくなってきたと言われました。

さらに1か月後には、汗に関してはそれほど変わっていないみたいですが、人と話したときのわっとなる感じは減ってきている気がするということでした。

ただ、この日は汗や冷え性よりも頭痛が気になるということで頭痛の漢方薬の中からこの患者さんに合うと思われる漢方薬を出しました。

そのため、この時は2週間分お出しして再び来ていただくことにしました。

そして2週間後に来られた際には頭痛は治まっていたので、元の漢方薬に戻してまた1か月後に来ていただくことにしました。

そして今回は、お子さんの参観日があって、そういう時は必ずかなりの汗をかいていたそうですが、以前より汗をかいていない実感があったそうです。

そのため、また1か月分お出しして様子をみていただくことにしました。

ここからの約3か月は気候も暖かくなり、多少の汗が出ても冷えないので、効果がはっきりわからないと言われてました。

それから、夏に入ってきて精神的(メンタル)的な問題ではなく、暑くて普通に汗をかくようになったそうです。

こういう時には今度はクーラーの冷えを去年までは感じていたそうですが、今のところさほどではないというようなことを言われていました。

体質改善イメージ

そしてさらに1か月後、本格的に暑くなり、本格的にクーラーがガンガンに入るようにって、再びご相談に来られたのですが、去年まではクーラーの風が苦手だったそうですが、今年が自宅のクーラーを変えてクーラーの効きは去年よりもよくなっているそうですが、クーラーにより冷えをそこまで感じないという風に言われていました。

以前なら、手も手汗で冷えて冷たくなってたけど、それもないそうです。

また、人と話すことでカーっとなっていた感じも実際減っていると実感されていました。

何より、漢方薬を服用され始めてから約10か月経過していますが、汗→冷え→風邪のパターンの風邪は一度も引かれていないのです。

それもありお薬は変更せず、また1か月間隔でご相談に来られました。

そして、秋になり、徐々に寒くなり、冬に近づいてきましたが、汗を全くかかないわけではないみたいですが、風邪を引きそうで引かないという感じで数か月は乗り越えて、1月に1年以上ぶりに風邪を少し引いたそうですが、いつもならその風邪が長引くところ、少し咳が出ただけで長引かなかったそうです。

この頃にもうだいぶこの患者さんの精神的(メンタル)的な問題からの多汗症は改善しているように思われました。

そのため、この段階から減薬していくことにしました。そして今回は患者さんの希望もあり、1か月半お薬をお出しして様子を見ることにしました。

そして次来られた際に様子をお伺いすると・・・

今までは職場で突然館内放送が流れることがあって、その際はいつもびっくりしていたそうですが、昨日館内放送が流れた際にはびっくりしなかったそうです。

自分がびっくりしなかったことにびっくりしたそうです。

それ以外には特に気になることもないみたいでしたので、また同じ漢方薬の同じ量で様子をみていただくことにしました。

そしてまた来られた際に様子をお伺いすると・・・

今回も館内放送で全くびっくりしなかったそうです。

そこで、さらに漢方薬を減薬して、これで問題が何も出なければ漢方治療を終了することにしました。

そして1か月後来られた際に様子をお伺いすると、全く何も気にならないそうです。

ということで、この治療を終了することにしました。

漢方薬を服用されてから約1年半、早い方ではないですが、結局風邪を引かれたのはこの1年半で軽めに1回だけなので、良かったのではないか?と思います。

※漢方薬の効果には個人差があります

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