私の書いた本を読んだ不妊症の患者さんがご相談に来られました。

もちろんご相談内容は不妊治療です。

もう少し詳しく書くと、この方は二人目不妊なのですが、過去に数回妊娠されているのですが流産を繰り返されているのです。

しかし、病院で不育症の検査しても特別は問題は見当たらず、気が付けば40代に突入して、一から体質改善するつもりでご相談に来られたのです。

そこで、不妊治療に関連することに関していろいろとご質問させていただいたのですが、甲状腺に関しては治療はしていないものの、その時々に応じて低下症や亢進症にもなったことがあるそうです。

また、異常と正常の境界線くらいのところに高プロラクチン血症もありましたが、これも特別治療はされていないということでした。

これらの話を基に私が基礎体温をチェックしたのですが、甲状腺機能亢進症の基礎体温では全くなく、機能低下症高プロラクチン血症は直接不妊症には関係していないような基礎体温でした。

ただ、甲状腺機能低下症は可能性はあるかもしれないという感じでした。

また自覚症状として、気になったのは、疲れやすいという自覚症状と全身の冷えがある事でした。

冷え症が不妊症の原因と思われている方は多いですが、冷え症が必ず不妊症の原因になるわけでは無いのです。

間違いなく冷え症が不妊症の原因となっている場合というのは基礎体温が低い時です。

基礎体温の低温期が36.0℃以下になっている場合は、高温期も36.7℃を超えにくくなります。

高温期の高さが低い場合(36.7℃未満)は、妊娠しづらいです。

そのため、冷え症があって、基礎体温が低い方は冷え症の治療をすることで間違いなく妊娠しやすくなります。

しかし、冷え症があっても、基礎体温が高い人は高温期も36.7℃を超えている事が多いため、不妊症に冷え症はあまり影響していない可能性が高いのです。

この患者さんは冷え症があり、尚且つ基礎体温の低温期は36.0を切ることも多く、高温期も36.5℃くらいの事が多かったため、冷え症はこの患者さんの大きな不妊症の原因と考えられました。

そのため、冷え症の治療を行うのですが、漢方的にはこの冷え症になる漢方的原因というのがあり、この冷え症を起こしている漢方的原因を改善させる漢方薬を用いないと改善しないのです。

漢方治療イメージ

ここに書いている意味が分からない方も多いと思うのですが、簡単に言うと冷え症だから温める薬を使えば冷え症が改善するわけでは必ずしも無いということなのです。

漢方的に冷え症を起こす原因は以下のようなものです。

①血虚(栄養不足、貧血、女性ホルモンの働きの不足)
②瘀血(血流障害)
③自律神経失調症orストレス
④水毒(身体の中の水分バランスが悪い、身体に過剰な水が溜まっている)
⑤気虚(エネルギー不足、代謝が悪い)
⑥腎虚(老化)

この中で基礎体温を低くする原因になるものは、

①血虚(栄養不足、貧血、女性ホルモンの働きの不足)
⑤気虚(エネルギー不足、代謝が悪い)
⑥腎虚(老化)

です。

冷え症養生イメージ

そこで、この患者さんの冷え症の漢方的原因をさらに絞り込むためのヒントになるのが先ほど患者さんに、

漢方的問診を行った際に気になった疲れやすいという自覚症状なのです。

この疲れやすいという自覚症状が起こす原因となるのは⑤の気虚かもしくは①の血虚で尚且つ貧血がある場合か?①の血虚と⑤の気虚が合わさった気血両虚(気虚と血虚が同時に起きている状態)なのです。

この患者さんには貧血が無かったので

気虚か気血両虚の可能性が高いということです。

ここまでが漢方的問診で分かるところです。

ここから、さらに別の東洋医学的なチェックを行い、最終的には気血両虚に用いる漢方薬を服用してもらう事にしました。

そして実際服用していただいて、1か月、2か月と経過する間に、患者さんの疲れ方の自覚症状が変化してきて、以前ほど疲れなくなってきました。

また、基礎体温も以前に比べると低温期の温度が下がる度合が減りました。また自覚的な冷えも少しですが、良くなってきています。

まだまだ、完ぺきには程遠いですが、全体的に少しづつ改善しています。

さらにこの症状に興味のある方は→冷え症のページ

妊活(不妊治療)のページ

ケース別不妊治療体験談