患者さんが来られました。

この方、以前お子さんの皮膚の事でご相談に来られていた方で、お子さんの症状もよくなって数年前に、ご自身の事でご相談に来られたことがあるのです。

その時は主に顔の痒みが酷かったのですが、漢方薬を飲みながら養生法を実践していただいたら痒みが無くなったので、卒業されたのです。

あれから、数年が経過していますが、今回はどのような症状なのか?お伺いすると・・・

今回は手と唇が痒いのだそうです。

前回来られた際にも顔がものすごく痒いということでご相談に来られたのですが、その時には皮膚の状態は少しカサカサしている程度で、パッと見た感じは全くおかしくない皮膚掻痒症のような感じでした。

でも今回、皮膚を見せていただいたら、唇は見た目は少しカサカサしている程度ですが、手の指は実際に皮膚の状態は悪くなっていて、本当に物凄く痒いというのが伝わってくるような感じでした。

そこで、まず、いつからこうなったのか?こうなったきっかけ、やどうしたら悪化するか?どうしたら軽減するか?などをお伺いしました。

そうすると、この症状になってまだ数か月程度だそうです。

どうして痒くなったのかはご本人にはわからないとうことでした。

とにかく痒いので皮膚科で診てもらったらステロイドの塗り薬が出たそうですが、かなり塗れば確かに痒みは治まるそうですが、治まりきらない時もあり、塗るのを止めると、またすぐ痒くなってくるので根本的に治したいということで再びご相談に来られたのです。

漢方治療イメージ

前回の痒みの際にはストレスが大きく関係してたので、そこら辺を重点的に質問していきました。

そうすると、今回はご本人曰く悩みは特にないということでした。でも不安はあるということでした。

また、以前は眠れないという症状があったのですが、今回は眠れているということでした。

そして、前回来られていた時にはストレス発散がうまくできず、痒みを出されているように思われたので、その点をアドバイスしご自身で変えられてから、症状が劇的に改善したのですが、今も自分でストレス発散的なところはできる範囲で続けられているということでした。

うーん・・・そうすると何なんでしょうね?

そこで東洋医学的な問診を行い、東洋医学的なチェックなどを行いました。

そうすると、唇と手は漢方的には別々の原因の可能性が高いと思われました。

そこで、まず唇の痒みについて改めてお伺いすると・・・これはご本人に心当たりがあるみたいでした。

安いマスクを変えてから痒みが出るようになった気がするということでした。

それを東洋医学的にチェックすると・・・現在使われてるマスクは確かに合っていない気がします。

そのため、これはもともと使っていたマスクに戻すようにアドバイスしました。

そして、手の痒みに関して、この患者さんに合うと思われる漢方薬をお出しして様子を見てもらうことにしました。

それから2週間後、来られた際に患者さんに様子をお伺いすると・・・微妙に良いか?変わらないか?くらいみたいでした。

ただ、口の周りはマスクを元に戻すことで改善したみたいでした。

そこで再度、合う漢方薬をチェックしなおしたのですが、やっぱり現在お出ししている漢方薬は合っている気がしたので、同じ漢方薬で様子をみていただくことにしました。

そして、次に来られた際に、様子をお伺いすすると・・・やっぱり変わらないか微妙に良いか?くらいなのです。

でもお薬は合っている気がするのです。

精神的ストレスイメージ

そこで改めて、患者さんとお話しして、この症状になった根本的な原因についてもう一度違う角度から聞いてみました。

そうすると、ご自身のストレスではなく、ご家族のことで深く悩んでおられることがわかりました。

そして、その悩みが精神的なストレスとなって痒みを起こしているように思われたのです。

そこで、患者さんとそのことに関してお話して、どうすれば、良い方向に向かうのか?をいろいろ一緒に考えてみました。

そこでお話ししたことを患者さんとご家族で話し合ってもらうような提案をして、漢方薬は同じでお出ししました。

そして次の相談日に来られた際に、状況をお伺いすると・・・話し合いもされたみたいですが、たまたま色々な良い状況の変化も重なってご家族の悩みは軽減されてきているということでした。

それに伴って、患者さんの痒みの自覚症状も軽減してきていました。

漢方薬はまだ合っている気がしたので、同じものを様子をみていただくことにしました。

そして。次来られた時には、家庭を取り巻く状況もずいぶん改善され、症状も確実に良くなっている気がしました。

ストレス改善イメージ

そして、何よりも自力が出てきている気がしました。

そして、お薬をチェックすると・・・漢方薬が合わなくなっていました。

そこで他の漢方薬もチェックしてみましたが、そうではなく、突然ですが、漢方薬が必要なくなっている気がしました。

そこで、漢方薬を出さず、2週間様子をみてもらって再び2週間後に来ていただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

漢方薬を中止した直後に1回だけ痒くなったそうですが、それ以降は痒くなっていないということでした。

そこで、これで漢方治療は終了することにしました。

心が変わると、体も変わる。

そういうこともたまにはあります。

今回は思ったよりも時間はかかりましたが、良かったです。

漢方治療前の皮膚の状態 漢方治療後の皮膚の状態
漢方治療前の皮膚の状態 漢方治療後の皮膚の状態

※漢方薬の効果には個人差があります

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