間欠性跛行があり、脊柱管狭窄症の診断を受けた患者さんが漢方相談に来られました。
この患者さん、以前、私が整体行ってた頃に、整体の予約を取ろうと電話してきたことがあるそうですが、その時はあいにく予約が取れず、断念したそうです。
さて、症状ですけれども、この方の症状は去年の12月に、お尻の奥に凝ったようなだるさが出たそうです。
その1ヶ月後、左足の指の裏側あたりにしびれを感じるようになったそうです。
そこから、この痺れが間欠性跛行に移行したような気がするということでした。
今までの経過としては、整形外科を二つ三つ行ってみたそうです。
そこでの診断は・・・脊柱管狭窄症だろうという病院もあれば、脊柱管狭窄症ではないのではないか?という病院もあり・・・ということで、診断はまちまちだったそうです。
しかし、言えることはそれほど重症ではないので手術するほどのことではないだろうということだったそうです。
そして、治療としては、内服の痛み止めやブロック注射を打ったりしたそうなのですけれども、痛み止めは効いてる気がしなかったそうです。
ブロック注射はその時によって効いたり、効かなかったりするとのことでした。
また、この患者さん、病院の治療以外にも治療を受けられていて、現在も鍼灸の治療を受けられたり、気功の治療も受けられていたようです。
この間も名医と評判の整体の先生にかかって治療を受けられたそうなのですけれども、2回の治療で「もう治ったから来る必要ない」と言われたそうなのです。
しかし、実際には全く治ってなかったため、ウチの漢方薬局に来られたのです。
この患者さんから話を伺った段階で、間欠性跛行起こしている原因の可能性は三つぐらいかなと思いました。
一つは仙腸関節の問題、二つ目は腰椎のズレの可能性、三つ目は梨状筋症候群です。
そこで、気の反応でチェックしてみることにしました。
そうすると仙腸関節(骨盤)の問題はなさそうです。
次に腰椎のズレについてチェックしてみると・・・これも問題がなさそうです。
最後に足の裏のしびれの問題と梨状筋の反応をチェックしてみると・・・これは関係していそうな気がしました。
そこで、筋肉の緊張を和らげる漢方薬をいくつかピックアップして、その中からこの患者さんに合うものがあるかどうかチェックしてみました。
そうすると、2種類の漢方薬を併用することで、この筋肉の緊張が改善される可能性があるように感じました。
この2種類の漢方薬をとりあえず一週間服用して様子を見ていただくことにしました
そして一週間後来られた際に様子を伺いすると・・・感覚としては間欠性跛行が3割ぐらい改善しているそうです。
具体的には1時間散歩する間に漢方薬を服用する前までは4~5回間欠性跛行が起きていたそうなのですが、漢方服用後は1時間の間に2~3回に減ったそうです。
この漢方薬で合っていそうだったので、さらに2週間分お薬をお出して様子をみていただくことにしました。
とりあえず症状が改善してよかったです。