このページは漢方薬局ハーブスのむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の情報ページです。

ここでは、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症状及び西洋医学的原因、治療法、及び東洋医学的原因、治療法、養生法などについてお話ししたいと思います。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は主に夕方から夜にかけて下肢にむずむずするなどの症状を呈する病気です。

この病気は小さなお子さんや若い方にもおられますが、主に40歳以上の中高年に多く、その中で男性よりも女性に多いことが分かっています。

また、むずむず脚症候群は自然に治る可能性は非常に低く(妊婦の時に発症した場合は例外で、ほとんどの場合良くなる)、加齢に伴って症状は悪化してゆく傾向があります。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症例

更年期障害の後のムズムズ脚症候群

むずむず脚症候群の患者さん改善しています

むずむず脚症候群の患者さん良くなりました

幼少期からのむずむず脚症候群の患者さん良くなりました

むずむず脚症候群の患者さん徐々に良くなってきています

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症状

寝ている時、じっとしている時、主に下肢に『ムズムズする』、『じっとしていられない』、『足が痒い』、『足が痛い』、『針で刺されるようにチクチクする』、『アリなどの虫が這っているよう』、『火照るような』、『足がピクピクする』等など様々な症状を出します。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症状の特徴および問題点

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)には症状に特徴や傾向があります。それがむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)であるかどうかの判断基準にもなりますので参考にしてみてください。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の症状の特徴

①夕方から夜にかけて症状が出やすい

②横になったり、座っていたりするような安静時(じっとしている時)に症状が出やす

③じっとしていると脚を動かしたくなる

④足を動かすと症状が軽減される傾向がある

⑤睡眠時に周期性四肢運動障害を伴う事が多い
※周期性四肢運動障害とは下肢を中心に自分の意志とは無関係に急激に収縮しては弛緩するという不随意運動を繰り返すのが特徴です。具体的には足指を伸展させたり、足首を背屈させたり、膝の屈曲などが無意識(不随意)に起こります。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の問題点

上記の①~⑤が生じることによって、結果として睡眠障害(不眠)を生じてしまうことが多いのです。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の西洋医学的原因

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の西洋医学的原因にはハッキリとわかっていないものと、はっきりとわかっているものがあります。

ハッキリとわかっていないものを一次性(突発性)といい、ハッキリと原因のわかっているものを二次性といいます。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の患者さんの割合として圧倒的に多いのが一次性(突発性)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)なのです。そのため、実際のところ、多くの患者さんの病気の原因がわからないということです。

(1)一次性(突発性)むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

ハッキリとした原因はわかっていないですが、運動機能を潤滑にする働きのある脳内の神経伝達物質の一つであるドパミンという物質の機能異常がこの病気に深くかかわっているのではないか?といわれています。また家族内に同様のむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)を発症することが多いことから、何らかの遺伝的な要因が関係しているのではないか?といわれています。

(2)二次性むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)

二次性むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)を生じる主な原因は以下のようなものです。

貧血・・・鉄欠乏性貧血

神経疾患・・・パーキンソン病、脊髄小脳変性症

リウマチ疾患・・・慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群

腎機能障害・・・慢性腎不全

内分泌系疾患・・・甲状腺機能異常、糖尿病

静脈疾患・・・下肢静脈瘤

※上記の中で最も多い原因が鉄欠乏性貧血です。この鉄の不足によってドパミンの合成に障害を生じさせることがむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の誘因と考えられているのです。

そのため、鉄欠乏貧血を助長するような、月経過多や栄養不良(鉄分摂取不足)、胃の切除、妊娠などでもむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)を引き起こす可能性があるのです。

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の漢方医学的原因

ここでは漢方医学的な原因は患者さんの中で圧倒的に多い一次性むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)に関して書いていきます。

血虚(けっきょ)

血液の不足(貧血)、栄養不良、女性ホルモンの分泌や働き不足を表す言葉ですが、ここでは貧血の意味です。
ただし、漢方でみたばあい、この血虚は重要でない場合があります。

代表的な漢方薬(補血薬:血を補う働きの薬)には当帰芍薬散や四物湯があります。

瘀血(おけつ)

瘀血とは血液の滞り(とどこおり)のことです。血行障害や血流障害がこれに該当します。ただし、この血行障害や血流障害は単に血液がサラサラとかドロドロとかの問題だけでなく、血管の状態(血管が硬いとか軟らかいとか、血管内が太くなっているとか細くなっている)なども含むものです。

漢方的にみると、一次性むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の患者さんは血流・血行障害が起きているのでそれを良くしてゆくにはどうしれば良いかを考えます。

一般的には活血薬という血液をサラサラにする漢方薬を用いますが、実際には患者さんによってケースバイケースです。

代表的な活血薬には桂枝茯苓丸や桃核承気湯などがあります。。

気滞(きたい)

気滞とは文字どおり気の滞り(とどこおり)です。気滞は主に精神的なストレスが原因で起こります。気の流れが滞ると血液の流れも滞ると考えられています。そのため、漢方ではこの気の巡りを良くするようなものと血流を良くする漢方薬をセットで用いることが多いです。

代表的な漢方薬には半夏厚朴湯があります。

肝気鬱結(かんきうっけつ)

これも名前の通り肝の気が鬱結(うっけつ→つまっている)している状態をさす言葉です。

ただし、ここに出てきた肝(漢方医学)の働きは西洋医学の肝臓の働きと少し異なります。

漢方での肝の働きは西洋医学的な肝臓の働きに加え、自律神経系など身体の調節機能や情緒や感情的な部分も含みます。

そのため、肝気鬱結とは、もともと怒りっぽいとか、ストレスに弱いとか、自律神経が乱れやすい(汗を異常にかくとか)みたいな、自律神経的・情緒的素因に肉体的・精神的ストレスが加わることで生じることの多い状態なのです。

この状態に用いる代表的な漢方薬が加味逍遙散です。

むずむず脚症候群に用いる漢方薬のお薬代の目安

むずむず脚症候群に用いる漢方薬の種類と量は患者さんの体質や年齢、身体の大きさ、症状の強さなどによって皆さん異なります。

そのため、ハッキリといくらですとは書けないのですが、過去の患者さんを振り返ると1日当たり500円~600円の方ばかりで、一番多いのが1日当たり500円の患者さんでした。

漢方相談の相談間隔は2週間間隔の方が多いです。そのため1日500円の方の場合、500円×14日分+送料370円or520円or宅急便の合計金額になります。

※漢方薬の量が少なくて370円のレターパックで収まればそちらで発送します。量が多く入らない様なら520円のレターパック、それでも入らなくくらい量が多い場合は宅急便になります。
※宅急便になりそうな場合は事前にご連絡いたします。

むずむず脚症候群の遠方の方のご相談方法

ムズムズ脚症候群に関しては遠方の方もご漢方相談は可能です。

まずはお電話かメールかでお問い合わせください。
詳しいお問い合わせ方法に関してはこちらのページをご参照ください。