当薬局には、不妊治療やその他の検査の過程で、思いがけない大きな病名の告知を受け、強いご不安と動揺を抱えた状態で駆け込まれる患者様も少なくありません。
◆ 突然の告知に動揺される患者様との出会い
以前、不妊治療の検査の途中で「卵管癌の可能性を指摘された」という方が、大変なショックと動揺の中でご相談にお越しになられました。
当時のカウンセリングや東洋医学的な確認(お体の反応のチェック)において、私自身としては「お体の状態から、それほど過度に心配する必要はないのではないか」と感じておりました。しかし、病院での重大な告知による影響は非常に大きく、患者様は常に悲観的で不安が拭えないご様子でした。
そこで、お体の巡りの滞りや気になる部分(卵管の通りや、お体の巡りを整えるアプローチ)に合わせた漢方薬をご提案するとともに、「必要以上に不安にならず、ご自身の身体を信じて一歩ずつ整えていきましょう」と、何度も寄り添ってお声がけを重ねました。
◆ 再検査の結果と、見えてきた大切なこと
それから約3ヶ月ほど、お体の巡りを整える漢方薬を継続していただき、改めて病院で再検査を受けられたところ、「以前指摘されたような所見が消失している(問題ない状態である)」という診断を告げられ、患者様は心からの安堵と大きな喜びで涙を流されました。
もちろん、これは「漢方薬が特定の重篤な疾患を治した」ということではありません。私どもが用いていたのは、あくまでお体の小さな滞りや巡りを整えるためのお薬であり、最初から大病ではなかったのだと感じております。

◆ 重大な診断を受けたときだからこそ「セカンドオピニオン」を
このご経験を通じて改めて痛感したのは、「医療の現場においては、病院や医師によって見立てが異なるケースや、精密な検査結果の解釈に幅があること」という現実です。
患者様やご家族にとって、一つの病院での告知は絶対的なものとして受け止められがちですが、もし重大な診断名や予期せぬ告知を受けた場合こそ、「必ず別の医療機関でも診察を受け、セカンドオピニオンを取得すること」が何よりも大切です。
組織の生検や画像診断の結果であっても、判断が分かれることは決して珍しくありません。ご自身の心身を守るためにも、一つの意見にとらわれず、複数の選択肢や専門医の意見を確認されることを強くお勧めいたします。
当薬局では、病院での治療や検査をしっかりと受けられることを大前提としながら、患者様が過度な不安に押しつぶされないよう、お体の土台作りとメンタル面のサポートを大切にしてまいります。


