不妊治療を受けている患者さんの紹介で病院で卵管癌と診断された患者さんが漢方相談に来られました。
この方は不妊治療している段階で、不妊症の検査の途中でそれが見つかり、不妊治療どころではないと気が動転して来られたのでした。
実際に私が糸練功でみてみると、どうみてもガンの気がしません。
なぜかと言うとガンの反応の出てくるツボに反応が出ていないのです。
ただし、癌ではなく、できものみたいなものはあるような気がしました。
専門的な言い方をするならば良性腫瘍ということになるかもしれません。
感じとしてはイボのようなものがあるのかな?という感じです。
それとこの方は卵管閉塞を併発しているように感じました。
そこで良性腫瘍(できもの・イボ)を取るような漢方薬と卵管閉塞を取り除くような漢方薬を併用して様子を見ることにしました。
それから服用してもらいながら一週間から2週間おきに来ていただいたのです。
私はこれは大した問題じゃないと思っていましたが、病院の診断の影響は非常に大きく、この方はいつもいつも悲観的な感じでした。
そこで綿足は卵管癌ではないという話を何度もその都度繰り返し言いました。
そしてこの良性腫瘍と卵管閉塞の併発したと思われる部分の治療をしておよそ3ヶ月を過ぎて病院で再び検査を受けることになったのです。
そしてそこで再度 受けた検査の結果は卵管癌が消失したということでした。
この患者さんは大喜びでした。
癌がなくなったという風に言われたわけですから、当然といえば当然です。
でも私に言わせればガンがなくなったわけではないです。。
ガンは最初から無かったのです。
この方はこの数ヶ月の間漢方薬しか飲んでいないのです。
しかもこの方が飲まれていたのはいわばイボのようなできものをとる薬と卵管閉塞の漢方薬だけなのです。
実際にウチの漢方薬局でもガンの治療を目的として漢方薬を出すことはあります。
けれども今回はそれは一切使っていないのです。
さすがにイボを取るような薬で癌は治せないです。
何が言いたいかというと、病院でも誤診というものはあるということです。
そのためひとつの病院で癌の診断が出た場合は必ずセカンドオピニオンを取れるようにした方が良いと思います。
病院での検査で組織生検は確定診断の重要な所見になりますけれども、この組織生検の診断結果さえも病院によって異なるということは意外にあることなのです。
そういうことをご存知ない方が結構おられるので、癌の診断を受けた時には再度違う病院で組織生検を受けてみることをお勧めいたします。