ホームページを見られて40代の患者さんが相談に来られました。
この方、子宮筋腫が大きくなり困っているそうです。
大きさをお伺いすると、現在7cmだそうです。
大きさから考えて漢方治療できるギリギリだと思いました。
子宮筋腫ができたのがいつからかお伺いしたのですが、定かではないとのことです。
ただし、やく1年前に検査をした際には5cmだったということなので、大きくなるスピードはかなり速い感じです。
そして、この7cmの子宮筋腫のせいで、生理の量が多く、貧血だそうです。
さらに生理について詳しくお伺いすると、年齢と共に生理の量が増えて、そして生理の期間も伸びているということでした。
そして生理の量が増えるときに生理痛も重くなるということでした。
そこでどのような漢方薬が合っているのかチェックしてみることにしました。
まず、子宮筋腫を漢方的にみると原因は瘀血(おけつ)です。
瘀血(おけつ)とは簡単にいえば血流障害です。
そこで、実際に瘀血があるかどうかお伺いすると、生理に血の塊が多いそうです。
そして、舌の裏の舌下静脈も怒張がみられ、完全に瘀血の兆候がみられました。
そのため、瘀血の漢方薬を出すことにしました。
ただ、一口に子宮筋腫に用いる瘀血の漢方薬といっても、組み合わせまで考えると結構な種類があります。
そこで、さらに東洋医学的なチェックを行い、最終的に漢方薬を1種類に絞り込みました。
そして、それからは2週間間隔で相談に来られました。
最初の2週間は自覚症状の変化はなかったですが、1か月後には生理痛が軽くなったといわれました。
それから1か月後との生理の度に、生理痛がさらに軽くなり、生理の血の塊が減ってきて、服用されてから3か月経過した現在は生理痛もなく、血塊もなくなり、生理の量も減ってきたそうです。
徴候としては良い方向に向かっていると思います。
あと3か月くらいしたら病院の検査に行ってもらおうと思いっています。