子宮筋腫の患者さんが来られました。

この方、最初に漢方相談に来られた際に、子宮筋腫が4つあったのです。

そして、その時点で別の漢方薬局で漢方薬を服用されていたのです。

通常、そのような場合、そこの漢方薬を飲んで調子が悪くなったとか、子宮筋腫が悪化したとかがきっかけで相談に来られるケースが多いのですが、この方は、その漢方薬局で出された漢方薬で子宮筋腫が若干小さくなっていたそうなのです。

それは・・・

なぜ今まで通っていた漢方薬局をやめたのかをお伺いすると・・・

ウチの漢方薬局ならもっと改善するのではないか?
と思われたそうなのです。

非常にありがたい話ですが、非常にプレッシャーでした。

それでもわざわざ来ていただいたので、その期待に沿うように、その患者さんに合うような漢方薬を探すことにしました。

子宮筋腫は漢方的に考えると、その原因の中に必ず瘀血(血流障害)があるのです。

この瘀血(血流障害)に加えて水毒(免疫異常)や血虚(ホルモンバランスの異常 )などが複合して生じる場合が多いのです。

この患者さんの場合はどうなのか?を問診や舌診、及びツボの反応によるチェックなどから総合的に判断すると・・・

やはり瘀血がメインの原因のような気がしました。

そして、この患者さんの子宮筋腫に合いそうな漢方薬を探してみると、割とポピュラーな子宮筋腫に用いる漢方薬が合っているような気がしました。

漢方治療イメージ

瘀血と血虚の組み合わせの漢方薬です。

その漢方薬をとりあえず2週間分をお出して様子をみることにました。

2週間後に再び来られて確認したところ、やはりこの漢方薬で合ってる気がしました。

そこで、それから2~3週間おきに来ていただいて、その都度チェックしましたが、子宮筋腫に必要な漢方薬は変わらず同じでした。

そして漢方を服用され始めて約3ヶ月弱で病院に行かれたそうなのですが、その結果、当初四つあった子宮筋腫のうち、二つが大きさが変わらずでした。

しかし、残り二つのうちの一つは3.8cmが3.1cmに、もう一つも3.1cmが2.4cmと小さくなっていたそうです。

劇的な改善ではありませんでしたが、それでも確実に小さくなっていたことにホッとしました。

よかったです。