生理痛の患者さんが来られました。
この患者さん、約1年前から2ヶ月に一度激しい生理痛でとても困っているそうなのです。
その話を聞いた家族の方が、以前うちの漢方薬にかかっていたことがあって、是非行ってみたら?ということで来られたそうです。
そこで、まずは問診で生理痛の原因を探してみることにしました。
まずは婦人科に関する病気が何かないかお伺いしました。
そうすると子宮内膜症と子宮内膜症の一種であるチョコレート嚢腫があるとのことでした。
あと症状としてとても気になっているのが冷え性だそうです。
冷える場所は手、腰から下の足、足先と主に下半身が冷えるということです。
あと自覚症状としてはむくみがひどいそうです。
さらに生理周期についてお伺いしていました生理の周期はだいたい一か月ぐらいで生理の期間は3日前後で生理の量は少ないそうです。
そして生理の時に塊が出るかどうかお伺いすると、それはないそうです。
生理直前にはお腹が収縮するような激しい痛みがあるそうです。
また、現在は仕事は辞められたそうなのですけれども、仕事をしていた時には、かなり強いストレスがあったそうです。
そして生理痛がひどかった時には病院に通われていてピルを服用されていたそうですけれども、ここ2ヶ月ぐらいはピルは飲まれていないそうです。
おそらく病院でも子宮内膜症が原因の生理痛だという風に判断したのだと思います。
しかし私は話を聞いていて、 子宮内膜症以外の原因も可能性としてあるのではないかと思いました。
というのも子宮内膜症が原因であれば一般的に生理の量も多く生理の期間も長く血の塊が出やすいのです。
そりゃのことと、仕事辞めてからピルを服用しなくなっても、痛みは若干減っている、というご本人の話からもストレスも可能性があるのではないかと思いました。
そこで生理痛のツボと精神的なストレスの反応出るツボの両方をチェックしてみることにしました。
そうするとどうも生理痛のツボの問題と精神的ストレスのツボの反応が一致する気がしました。
つまり、理痛を起こしてる原因はストレスから来ているように思われたのです。
そこで、この患者さんに合うストレスを緩和するような漢方薬をお出しして様子を見てもらうことにしました。
それから、一週間後に患者さんが来られて症状についてお伺いすると服用されて体が温かくかくなってきたそうです。
そして、むくみも最近大丈夫だそうです。
生理に関してはまだ来られていないのでわかりませんでした。
そこで今回は、2週間分をお出して様子を見ることにしました。
そして2週間過ぎて体の調子をお伺いしたところ、冷えもむくみも前よりは確実に良くなってるそうです。
そして肝心の生理痛ですが、ちょうど今回が2ヶ月に1回の激痛が出るタイミングの生理痛だったそうなのですけれども、今回はあまり痛くなかったそうです。
強いて言えば2週間前に起きた排卵の時に痛みが出たそうです。
とにかく、全体としてはかなり良い方向に向かっているようで患者さんの表情も明るかったです。
そのため同じお薬でまた2週間様子を見ていたことにしました。
とりあえず、一安心です。