国際中医師とは

中国には西洋医学を学ぶ大学と中医学(漢方)を学ぶ専門の大学があります。その中医学(漢方)を専門に学ぶ大学のことを中医学院または中医藥大学といいます。これらの大学を卒業し、国家試験に合格した漢方専門医を中国では中医師といいます。
国際中医師とは中国政府が行う試験に於いて、中医師と同等の知識を有する成績を収めた人に与える資格ですが、医師免許ではありません。英検と同じような能力の検定試験なのです。そのため国際中医師は中国でも医療行為は行えません。当然保険診療なども行えません。ただし漢方にはいままでちゃんとした資格制度が無かったため、薬剤師や医師なら誰でも漢方家を名乗ることができたわけです。その点において一定以上の漢方の知識を有する専門家ということは言えるのです。

国際中医師の受験資格

国際中医師になるには国際中医師試験を受けなければならないのですが、その受験資格は次のようなものです。
薬局などの実務経験3年以上
中医学院・中医藥大学日本校において所定の過程を終了しているもの

中医薬大学で学ぶ所定の過程

-中国医学史
-中医基礎理論
-中医診断学
-中薬学
-方剤学
-中医内科学
-中医婦人科学
-中医小兒科学
-中医外科学
-中医皮膚科学
等です。
※ちなみに国際中医師には2種類あり
A級=中医師
B級=中医士という分け方になっています。
A級は試験において1000点満点で740点以上を取得した場合に与えられます。