ここ一年ぐらいアデノイドがある患者さんを継続して治療しています。

この患者さんは元々鼻づまりがひどく、いつも呼吸が苦しいということで、奥様から相談を受けていたのです。

しかし、なかなかこの鼻づまりに合う漢方薬が見つからずにいたのですがアデノイドがあるということを知って改めてアデノイドの治療することで鼻づまりも改善したのです。

しかし、この患者さんの鼻づまりはなかなか大変で、治ってもだるい風邪を引くと鼻づまりが再発したり

なかなか良い状態が継続しなかったのです。

その都度、患者さんの状態をチェックして、その状態から、鼻づまりを、起こしている原因が何なのかを考えてお薬毎回変えるような状況が続いていました。

そして、また来られた際に話をお伺いすると、鼻づまりがまた再発しているとのこと、そこで、再度鼻の状態をチェックして、鼻づまりに合う漢方薬を探してみたのですが、正直、今の状態に合いそうな漢方薬を何一つ見つけることができませんでした。

そこで、さらに違う視点からもチェックしてみたのですが、結局わかりませんでした。

今日は漢方薬を出すことができないかもしれないと諦めかけました。

そこで最後に体の状態を全体的にチェックしようと思って背中側にまわって、一通り体の状態をチェックしてみることにしました。

漢方治療イメージ

そうすると、ものすごく首のこりがひどいことに気がつきました。

そしてこの首のこりを追っていくと、最終的に肩甲骨付近まで凝りがつながっていることに気がついたのです。

そして、この首の凝りと鼻の詰まりのツボの反応が一致していることに気づきました。

そこで今まで一度もやったことはなかったですが、鼻詰まりに、この患者さんの肩こりを改善させる薬を出してみることにしました。

そして一週間後に来られた際に症状をお伺いすると鼻のつまりが無くなったそうです。

合っているとは思っていたのですが、一方でこの結果に驚きました。

こういうこともあるんですね・・・

改めて、勉強になりました。