更年期障害の不正出血でもその人に合った漢方薬を出すことが重要|広島の漢方薬局ハーブス

更年期の不正出血イメージ

家族全員が漢方相談をされている患者さんから電話があり、突然出血が起こり止まらないとのこと。

おそらく不正出血によるものだと思われます。

この方は現在40代後半の女性で、以前にも不正出血が出たことがあったのです。

それは今から約3年ぐらい前で、非常に順調に来ていた生理が不順になり、突如として出血したから非常にびっくりされたのです。

このような不正出血というのは、更年期障害を迎える時期に多くの方にかなりの確率で出てくる症状なのです。

そして、更年期障害というのは閉経を迎える何年か前から出始めることが多いのです。

閉経する年齢というのは一般的に45歳から55歳の間と言われています。

そのため更年期障害は40代の前半あたりから出始める方が多いのです。

不正出血イメージ

この方の約3年前の不正出血というのは芎帰膠艾湯という止血作用のある漢方薬を服用することで徐々に治っていたのです。

そのため、今回の不正出血も更年期障害が原因と思われるため、前回と同じ芎帰膠艾湯で止まるだろうと思っていました。

ただ、この40代~50代の時期に注意しないといけないのは、子宮内膜増殖症や子宮がんの一つである子宮体ガンなどでも不正出血を起こすことがあって、これを見逃すと大変なことになるのです。

そのため、実際に患者さんに来ていただいて、子宮内膜増殖症や子宮ガンの反応がツボに出ていないかチェックしてみたところ、そのような反応は出ていなかったので、とりあえずは一安心しました。

そしてさらに生理不順のツボの反応のところと、不正出血のツボに反応が出ていたため、これは生理不順が原因となった不正出血という風に判断しました。

そしてその漢方薬はやはり芎帰膠艾湯で良いと思ったのです。

通常、不正出血を漢方で治療する場合、完全に止まるのに一週間ぐらいかかることもあります。

ただし、そういう場合でも飲み始めてからすぐに出血量が減ってくる感覚はあるので完全に止まっていなくても心配しなくなる患者さん多いのです。

この方は私の薬局に電話をかけてこられた段階でもうすでに一週間以上大量の不正出血が続いていました。

そこでとりあえず、様子をみるため、以前服用されていた芎帰膠艾湯を一週間ほどお出しすることにしました。

それから4、5日経った後に再びこの患者さんが電話があり、今回は漢方服用しても全く出血の量が減らないと言われるのです。

そして出血の量は多い日用のタンポンでも、 少し漏れてしまうぐらいの量がもう10日間ぐらい続いていると言われるのです。

そこで再びこの患者さんに来ていただいて再度不正出血の問題をチェックしてみることにしました。

ツボの反応で見てみるとやはり芎帰膠艾湯はこの方の不正出血には合っている気がします。

しかし、芎帰膠艾湯を4、5日服用しても症状が全く変わらないというのはやはりちょっとおかしいのです。

そこでもう少し詳細に体の状態をチェック してみることにしました。

しかし、大量出血を起こすような子宮内膜増殖症や子宮体癌、子宮腺筋症、子宮筋腫、などの子宮の器質的な疾患はやはりない気がするのです。
そこでもう一度生理不順のツボと不正出血のツボの反応チェックしてみると、 もう一つ別の不正出血を起こす原因の反応があることに気づきました。

漢方治療イメージ

これは当初、自分が予測したレベルよりもひどい状態であったため、チェックから漏れてしまっていたようでした。

そこで再度この不正出血のツボの反応を消すような漢方薬を探してみると、帰脾湯という漢方薬が合っているようでした。

この帰脾湯という漢方薬は直接的な止血剤ではないのです。

帰脾湯というのは、漢方的な解釈だと血管から血液が漏れ出るのを止める力がないために出血するような状態の時に用いる漢方薬なのです。

つまりき人が合うようなタイプの形の出血のベースには力不足(気虚)という状態が存在しているのです。

帰脾湯はその人の体を元気にすることで血管から血液を漏れ出ないようにする漢方薬なのです。

そのため帰脾湯が合うような気虚の不正出血というのは、すごくたくさん出るというよりはダラダラと出続けるタイプが多いのです。

そのためただ問診しただけでは帰脾湯まではたどり着けなかったかもしれません。

どちらにしろこの方の出血はどう考えても量が多いですし、使っているタンポンの吸収量を考えるとどう考えても300ccぐらいの出血が今まで出ているような気がします。

そのため、少しでも出血を早く止めた方が良いと思ったので煎じ薬を飲んでいただくことにしました。

とりあえず、帰脾湯の煎じ薬をもともと次に来られる相談予定日だった4日後までお出しすることにしました。

煎じ薬を出して三日後電話があり、急激に出血が止まったそうです。
まだ煎じ薬は飲んだ方がいいか聞かれたのですけれども、当然まだ飲んだ方がいいだろうと思ったので、引き続き飲んでいただくことにしました。

漢方薬というのは今のその症状に合わなければどれだけ飲んで効かないのですが、合っている漢方薬を用いると思ってる以上に早く効くことがあります。
今回もそのようなケースでした。

一般的に不正出血の止血効果で有名なのは芎帰膠艾湯ですけれども、やはり漢方というのは合う薬を出さないといけないなと改めて実感しました。

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