不妊症の患者さんが来られました。

この方最初に来られ時には基礎体温の高温期が36.7度にはあまりいかず(36.5度~36.6度)、高温期の日数も10日くらい、生理の周期も22日前後だったのです。

それから漢方をだして2週間おきに基礎体温をチェックしてを繰り返し、漢方薬を修正していきました。

そうすると途中から基礎体温の高温期が改善してきて、高温期の高さがほとんど36.7度をギリギリですが超えるようになってきました。

そして高温期の期間も10日くらいから11日~12日に延び、周期全体も24日くらいまで伸びてきました。

それでもその時によって体温や周期は若干変化し、漢方薬も若干の修正が都度必要だったりしました。

でも何度見ても基本的な漢方薬はあっている気がするのになかなか完璧にならなくて、何度もなぜだろうと考え直していました。

それでこの間またチェックしてみて、ちょうど高温期に入ってしばらくしたころだったのですが、現在飲んでいる2種類の漢方薬をその時は同時に服用してくださいお願いしていたのですが、それを時間差で服用していただくようにお願いしたのです。

それから約10日後にTELがあり、陽性反応が出たとのこと。

この方は初妊娠で、妊娠の徴候らしきものもわからないし、特別そんな感じもなかったといわれていました。

そして基礎体温を見せてもらうと、高温期で1度結構下がっているのです。通常こういう基礎体温の時は黄体機能が落ちていて妊娠できないものなのです。

以前にも患者さんにそんな話をしていたので、この患者さんもこの段階で妊娠をあきらめたそうなのです。

ところが14日たっても高温期が続いているし、通常高温期は長くて12日だから一応妊娠検査薬を試してみたら陽性が出たそうなのです。

まあ多くの方が妊娠されるときは予想外の時が多いのです。

ついでに言えば僕も予想外の人が妊娠することが多いです。

妊娠ってそういうものです。