40代の不妊治療の患者さんが来られました。
この方以前今かかっている不妊治療のクリニックで不妊症の検査を受けたところ抗核抗体が80あったのです。
この値はグレーゾーンくらいの問題なのですが、ひょっとしたら不育症の可能性もあり、もし仮にこの問題があれば、どんなに不妊治療をしても妊娠継続できないことになってしまいます。
そこでこの分野に強い岡山大学に検査に行ってもらうことにしたのです。
しかし・・・どうも岡大は県外からわざわざ不妊治療の検査のためだけに来ているのに、配慮が不十分なようで検査を受けるまで合計3回行き、さらに検査結果を訊くのにさらに1回わざわざ行く必要があったそうです。
そこでその結果は・・・やはり40代という年齢は影響していたようです。
免疫的な異常は無くはない程度の話だったようです。
つまり一般的にいう不育症はなかったということらしいです。
それよりも40代という年齢的な問題が大きいのじゃないかといわれたそうです。
抗核抗体が80からの不育症かもという読みは外れてしまいましたが、それはそれでよかったです。
もし仮に不育症があると、妊娠してからがかなり大変な作業になるのです。
妊娠したらすぐに岡山大学に行き、即入院になります。昔は2週間くらい入院した後、協力してくれる病院を探して毎日ヘパリンを打ってもらうかたちでした。
それを32週~36週の間くらいまで休まず続けないといけないのです。
最近は治療や入院なども技術がすすみ改善しているようです。
最近は確か3日だけの入院でよくなったと聞きました。
やはり40代というのは大学病院のレベルから見ても不妊治療をするうえで若干難しくなる年齢だということみたいでした。
でも岡大で大きな問題が無かったということは40代という高齢になったとはいえ、妊娠は可能と考えられます。実際この方は少し前に妊娠されているのです。
なぜ妊娠が継続しなかったのか、免疫的な問題が無いか心配だったのですが、結局40代という年齢の問題に落ち着いたわけです。
こういう年齢が原因の不妊治療は漢方は向いています。
まあ正直一口に40代と言っても40歳と45歳では妊娠率はえらく違ってはきますが・・・それでも妊娠できないということはないと思います。
結局この方は今までと同じ不妊治療の漢方薬でやっていくことにしました。
この方は結局、漢方的な問題と運気なども関係してくるかなとも思います。